悪魔の神話学

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000612562
  • NDC分類 191.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

キリスト教の根幹にある善悪二元論は、「悪魔」という矛盾を抱えたまま時を超えてきた。ヨーロッパ精神の闇に迫る、泰斗渾身の大著。

内容説明

キリスト教の根幹にインプットされた善悪二元論、それは「悪魔」という矛盾を抱えたまま時を超え、様々な文学・絵画・思想の根本問題としてヨーロッパ史を彩ってきた。魔女狩りに収斂しゆく「異端」をめぐる宗教学的議論、トリスタンとイゾルデ、タンホイザー説話、ファウスト伝承など、悪魔が跋扈する多種多様な物語、そして人間の「善」と「悪」をめぐる哲学の系譜…複数の水脈に分け入りながらヨーロッパ精神史に秘された闇に迫る、泰斗渾身の集大成。

目次

序章 デモノロジーと西欧の影の精神史
第1章 神の弟
第2章 キリスト教とグノーシス
第3章 堕天使という嘘
第4章 原罪という嘘
第5章 処女マリアという嘘―テオフィルスと悪魔との契約
第6章 魔女という嘘―唯名論の問題提起
第7章 愛は悪魔よりも強し―ミンネザングとトリスタン
第8章 自由意志か奴隷意志か―エラスムス対ルター
第9章 人間の本性は善か悪か―カント、ヒューム、ルソー

著者等紹介

高橋義人[タカハシヨシト]
1945年生まれ。平安女学院大学国際観光学部特任教授(国際観光学)、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
キリスト教はユダヤ教の一部で誕生したデモノロジー(悪魔学)をほぼそのまま継承し、それをさらに形而上学的に繰りあげていった。 つまり、悪を実在のものとして信じているということか。日本人の感覚だと、腹黒い程度だが。 2025/03/21

kanae

2
同じようなことの繰り返しで前提知識がないと何一つ理解できない。論文のような文章。個々の事例に言及しすぎて主旨が読み取れない。主張としては「絶対的な悪は存在しない」ってことでOK?2021/02/12

0
図書館で読んで、すごく大好きだと思ったので先日購入しました。 哲学とか歴史に詳しくないので知らない単語は調べて、すごく時間はかかったんですけど最後まで読めました。読み終えたときはすごく嬉しかったです。 難しくて多分理解できなかった部分もあったけど、知らなかったことをたくさん知ることができました。色んな昔の偉い人の言葉が乗っているので、勉強になる本だと思います。 世界のみんなが魔女でも悪魔でもなくて、ちゃんと人間だって、忘れないようにして生きたいです。 この本と出会えてよかったです。ありがとうございました。2024/07/28

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