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内容説明
「人はデルタtの狭間に生まれ、そして死んでいく」。ビルから落ちていく儚い少女。彼女の背中に、一瞬、羽が見えた気がした―それが、高校生の俺、冴上誠一と“数秘術師”羽鷺雪名との出会い。ある日突然、俺の妹・愛架が誘拐されてしまう。血眼になって探す俺は、虚空に浮かぶ、ノイズがかった無数の数字を見た。混乱する俺に雪名は告げる。「残念だね。君には“無次元数の異常を視認できる才能”が開花してしまった」数を書き換えることで奇跡を起こすことができる能力者の雪名は、“確率”を操る怪人との戦いにひとり、身を投じようとしていた―。“数”の異能力アクション、開幕。
著者等紹介
兎月山羊[ウズキヤギ]
1983年生まれ。工業高校を経て大学へ進学。現在は技術の仕事に携わりながら、作家業に勤しむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刻猫
15
設定、世界観は面白いと思った。筆者は難解さのバランスを気にしていたみたいだけど、個人的には丁度良かった。ただ、本筋にするならもう少し難解でも良いかも。ストーリーの展開は丁寧ないしは無難。0%(=不可能)に挑む、ってのは王道的だけど、数学的な理屈付けで一味違う感じ。人物はまだ分からない。奇策を用いる主人公は好きだけど。あの約束は良いね、ああいう強い誓いは好きです。一巻としては良い出来かな。次を読みたいと思う。2012/01/05
さっち
14
良い点悪い点が盛り沢山。銀賞で納得 一人称なのに文が硬く、レッドハットの行動原理が掴みずらくこいつの死亡確率が0%→50%に変化した理由が解らないなど、説明不足な点がちらほら。そして真の理系ならばV0の単位はkm/hではなくm/sだろうと思ったのは私だけ? V0=300と聞いて「亜音速かよ! マジパネェ!」と興奮してしまった しかし設定に穴があろうと物語のレベルは高い。雪名の正体、登場人物の見えない繋がり、0%を書きかえる、雪名と誠一がした約束。文章のテンションも作品の雰囲気に程よく合致2011/04/25
謡遥
13
日常パートが少ないのは、ひとえに巻き込まれ時間の多さですか。スカラーがあるのなら、ベクトルも出てほしいと切に願う物理科の人間。2013/06/23
晦夢
9
数式を絡めた異能モノ。割りと普通のローファンタジーかなって感じ。主人公自身に戦闘能力はなくスカラーの異常を視れるという能力を活かして、上手いこと戦うのは面白かった。秋月さんがなかなかいいキャラ。2014/08/05
ソラ
8
【再読】2018/05/05
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