内容説明
ウチダが増えてニホンが消える!?江戸時代は万能薬だった?ザリガニスープ?青・白・黄色に変わる仕組みは?脱皮に隠された秘密とは?新種を見つけたらどうする?驚きの生態から知られざる歴史まで、日本に生息する全3種を多数のカラー写真で徹底解剖。ザリガニ博士が教える“採り方・飼い方・増やし方”ガイド付き。
目次
1 再入門!ザリガニの基礎知識
2 ザリガニの日本史―薬用・食用・献上用
3 勇姿に隠されたヒミツ―七色の体と脱皮の科学
4 一年と一生―ザリガニの生活史
5 ザリガニから始める環境学
おわりに―「日曜研究」のすすめ
付録 ザリガニ博士が教える“採り方・飼い方・増やし方”
著者等紹介
川井唯史[カワイタダシ]
1964年釧路市生まれ。北里大学水産学部卒業。栽培漁業センター、水産技術普及指導所、原子力環境センターなどを経て、現在は北海道立稚内水産試験場資源増殖科長。主な調査・研究の対象はコンブ類を中心とした海藻とウニ。本業の傍ら、ザリガニ類の研究で九州大学から博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
164
子供の頃、よくザリガニを獲ったことが懐かしく思い出される。カエルを殺してザリガニのエサにしたりと、あの頃は残酷なことを平気でしていたなあ。本書によれば、日本ザリガニは北海道と東北地方の一部にしかいないとのこと。じやあ、ハサミが小さくて甲殻もひ弱なザリガニはアメリカザリガニの成長途上のものだったのだろうか。本書は、限られたページ数の中で、ザリガニにまつわるあれこれが要領よく記されている。著者はきっと真面目な人なのだろう。ただ『フジツボ』(シリーズの他の巻)に見られたような、偏愛や遊びの要素に乏しいのは残念。2014/09/30
yamakujira
8
ニホンザリガニ、アメリカザリガニ、ウチダザリガニ、日本に生息する3種類のザリガニについて解説する。3種類のうち在来種はニホンザリガニだけだから、アメリカザリガニのせいで各地からニホンザリガニが消えたと思っていたら、もともとニホンザリガニの生息地は北の方だけだったのか。アメリカザリガニもウチダザリガニも欧米では食用にされるのに、なんでも食べる日本でエビに似たザリガニが食用にされないのは不思議だな。ウチダザリガニは食べたことあるけれど、淡白でおいしいのにな。外来種の問題は難しいね。 (★★★☆☆)2017/01/21
calaf
8
アメリカザリガニが外来種で、ニホンザリガニという昔からの種がいる事は知っていたけど、ニホンザリガニなんて見たことないなぁ...と思っていたら、北海道と東北北部にしかいないのですね。西日本では見るはずないか (^_^;;; あと、ウチダザリガニもアメリカからやってきた(持ってきた)外来種だったとは!というか、これは名前すら知らなかったけど (汗)2012/03/01
みゃん
4
オスとメス見分ける自信ない2019/11/29
海さん
3
近くの用水で掬ってきたザリガニを何年も何匹も飼っていて、経験上、脱皮の前には食欲がなくなるとか、砂利が必要とか何となくわかってたんだけど、ちゃんと理由があって驚いた。自分の観察力にも驚いた。葉ものもよく食べたけど、白菜よりレタスのほうが好きだったなとかいろいろ思い出してまた飼いたくなった。2022/11/30