岩波現代全書
現代フランス―「栄光の時代」の終焉、欧州への活路

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000291675
  • NDC分類 312.35
  • Cコード C0331

出版社内容情報

ミッテランからオランドまで。極右の台頭や移民問題、テロ事件など新たな問題に苦闘するフランスの軌跡。

内容説明

第五共和制初の社会党政権として、「大きな政府」を掲げて出発したミッテラン政権。しかし、その試みは早々に挫折し、以降、フランスは欧州統合へと活路を見出していく。かつての高度経済成長による「栄光の時代」が終わり、失業・財政赤字の増大、移民問題、極右の台頭、テロ事件など、噴出する問題に揺れながらも、それを克服すべく試行するフランスの軌跡を描く。

目次

「国境を越えたリストラ」に活路を求めて
第1章 先進福祉社会の転換点―ミッテラン大統領時代(社会党政権誕生の背景―脱工業化・高度福祉社会の模索;新しい社会主義のリーダー・ミッテランとその政策 ほか)
第2章 欧州統合の光と影―シラク大統領時代(三度目の正直―シラク政権の誕生;政治家シラクと新政権 ほか)
第3章 揺れるナショナル・アイデンティティー―サルコジ大統領時代(サルコジ大統領の誕生;過去との決別 ほか)
第4章 欧州の中のフランスと統合への懐疑―オランド大統領時代(一七年ぶりの社会党政権の誕生;大統領選挙の結果 ほか)

著者等紹介

渡邊啓貴[ワタナベヒロタカ]
1954年生まれ。1978年、東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業、同大学院地域研究研究科修士課程修了、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了、パリ第1大学大学院博士課程修了、京都外国語大学助教授などを経て、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授・国際関係研究所所長。高等研究院(パリ)・リヨン高等師範大学院・ボルドー政治学院客員教授、ジョージ・ワシントン大学客員研究員、日仏政治学会理事長、在仏日本国大使館公使、『Cahiers du Japon』『外交』編集委員長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんがく

5
80年代のミッテランからシラク、サルコジ、オランドと四人の大統領の時代のフランス政治史。私に基礎知識が無いのと時系列が不規則な記述によってなかなか読むのに苦労した。右派左派の対立軸の変化、極右極左の台頭、欧州統合と移民問題などが書かれており昨年のマクロンとルペンの選挙の背景がある程度わかった。フランスの大統領と首相が存在する複雑な政治体制についてもある程度わかった。2018/02/03

mininayo

0
ミッテランからオランドまでのフランス政治がまとめられているが、その政治の流れをまとめてとらえる独自の視点や考察がほとんど見られない点では、やや面白みに欠ける。2017/02/21

ozapin

0
一気に読める。面白い。名前だけしかお見かけしたことがない渡邊先生は選挙のたびにフランスを訪れ演説を聞いてきたのだというから、文章に自信がある。ミッテラン、シラク、ドビルパン、サルコジ、オランド、ルペンなどなど。それぞれに癖があって憎めない。こういう良著が日本語で読めてしまうのだから最高だ。2015/07/04

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