シリーズ現代経済の展望
日本経済の構造変化―長期停滞からなぜ抜け出せないのか

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  • サイズ B6判/ページ数 245,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000287340
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0333

内容説明

円安でも改善しない貿易赤字、広がる格差…日本経済に何が起きているのか。長期停滞の主因を明らかにし、再配分機能の強化による処方箋を提示。

目次

第1章 縮小均衡に陥った日本経済
第2章 企業経営は効率的だったのか
第3章 産業構造の変化と所得格差問題
第4章 金融政策のジレンマ
第5章 財政構造の変化から考える日本経済
第6章 再分配機能再生のための社会保障と税の改革
終章 縮小均衡離脱への処方箋―所得格差是正の視点から

著者等紹介

須藤時仁[スドウトキヒト]
1962年生まれ。現在、獨協大学経済学部教授。博士(学術)。専門はマクロ経済学、日本経済論

野村容康[ノムラヒロヤス]
1970年生まれ。現在、獨協大学経済学部教授。専門は財政学、租税論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

30
過剰な円安を通じて悪いインフレのリスクを孕む(ⅶ頁)のは恐怖。格差是正と個人消費活性化が鍵。真の格差:世代間格差がある(83頁)。’00年代で第3産業内での格差効果が大きいという(松尾浩平2012年、84・242頁)。同じサービス業でも潤う人、負ける人と出てしまう。正規、非正規以外の要因。国債費の問題:金利上昇で利払い費増大により機動的財政運営を妨げる(159頁)。低水準の公共サービスでさえ、歳入面で賄えていない(163頁)。 2015/05/13

ばんだねいっぺい

15
 雇用者報酬よ。盛大に伸びろ。と思った。2016/05/14

Kazuo

5
岩波「シリーズ現代経済の展望」の1冊。日本の長期停滞の理由を①企業による労働分配率の不当な抑制(給与抑制)と、給与の低いサービス産業への雇用シフト②90年代末以降の所得格差の拡大、として、その上で③この2つの構造的要因は、金融政策によっては解決できない、と結論付ける。データに基づいた常識的な議論が展開される。本書の提言は「財政の所得再配分機能に訴えるべき」と当然の結果に至る。アベノミクスといったカルト用語が、本気で語られることが、現在の不幸の象徴であるが、財政政策こそは政治の仕事であり我々は投票権を持つ。2016/06/26

Mc6ρ助

3
20150222朝日新聞読書欄労働生産性は上がっているのに労働分配率を下げ、資本生産性が下がっているのに資本分配率は維持、しかも再投資せず、『株主還元』を進めた、当然の結果として株高は演出出来ても、消費は伸びない。重要なのは労働生産性改善に見合った労働者報酬の引き上げと税制による所得再配分の強化。これって、ごく当たり前の庶民感覚.....。アベノミクスでは景気は回復しないわけだ。2015/02/22

逍遥遊

1
60-20150603-01 誰を読者層としているのか?まさか、独協大学の学生ではあるまい。社会人?それであれば、論文基調は考えもの。共著のためか、章によって微妙にスタンスが違うことと、実務経験が無い人が書く独特の考え方が垣間見られる本。でも、全体的に現在の状況を網羅されているので、構成は良いと思った。でも、とりたてて目新しい内容は出ていない。寄せ集めというには酷か。2015/06/03

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