ヨーロッパ史入門
市民結社と民主主義 1750‐1914

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  • サイズ B6判/ページ数 151,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000272049
  • NDC分類 361.6
  • Cコード C0322

内容説明

市民の自発的な意思にもとづく社交団体が民主主義を支えるアメリカに対して、権威主義的で国家中心的なヨーロッパ―トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』に起源を発するこうした捉え方とはうらはらに、啓蒙の時代以降、西欧のみならず東欧・ロシアをふくむヨーロッパ全域では、道徳向上と社交を目的に掲げたクラブや協会、フリーメイソンなどの団体が次々と登場して活発な活動をくりひろげていた。市民たちのアソシエーションを軸にヨーロッパ近代史の新たな鳥瞰図を描きだし、市民社会の歴史に再考をせまる画期的な著作。

目次

序章 民主主義と市民結社
第1章 社交のための結社―ボストンからペテルブルクにおよぶ啓蒙時代の社交
第2章 親密さと排除―一九世紀初めのブルジョワの情熱
第3章 結社好きな国民―ナショナリズムの時代における民主主義の実践
第4章 大衆文化、大衆政治―「世紀末」の危機
終章 市民結社のパラドックス

著者等紹介

ホフマン,シュテファン=ルートヴィヒ[ホフマン,シュテファンルートヴィヒ][Hoffmann,Stefan‐Ludwig]
1967年生まれ。ドイツ近現代史。現在、ドイツのルール大学ボーフム近代史講座助手

山本秀行[ヤマモトヒデユキ]
1945年生まれ。ドイツ現代史・ヨーロッパ近代社会史。現在、お茶の水女子大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

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※を目的に掲げたクラブや協会、フリーメースンなどの団体が次々と登場して活発な活動を繰り広げていた。市民たちのアソシエーションを軸にヨーロッパ近代史の新たな鳥瞰図を描きだし、市民社会の歴史に再考をうながす画期的な著作である。2009/05/21

メルセ・ひすい

1
文下手  訳不良<意訳無しのせいか? 訳者 お茶大教授  日本人は門外漢、まあ敗戦国で敗戦直後から米国に洗脳された宦官国民のため結社のことが分かる一般国民はイナイにひとしい。 ●市民の自発的な意思にもとづく社交団体が市民社会を支えるアメリカに対して権威主義的で国家中心的なヨーロッパ - トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』に起源を発するこうした捉え方とはうらはらに、啓蒙の時代以降西欧のみならず東欧・ロシアを含むヨーロッパ全域では、道徳向上と社交※2009/05/19

羽生沢

0
近代ヨーロッパにおける結社の社会的機能の変遷を説明している。政治的な変動における結社の作用を改めて思い知らされる。 フリーメイソンとかに興味がある人にはオススメしたい一冊。2014/12/22

ダージリン

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アソシエーションの変遷が面白い。啓蒙時代に果たした役割は大きかったのではという気がする。時代によってアソシエーションのカラーは大きく変わっていくが、それぞれの時代の雰囲気に影響を受ける一方、更に増幅する形で社会へと影響していく、そんな作用を果たしていたのではないだろうか。2012/06/02

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2011年冬期入門ゼミ(秋山)読本。歴史学の本をがっつりは初めて。基軸にあるのはトクヴィルのアソシエーション論と民主主義における社交の重要性。市民結社はやっぱりメイソン的なものから始まるんだけど、最初は排他的かつ啓蒙主義的。次にウィーン体制化の黄金期。こちらは弾圧を受けつつ民主化。ここらへんからアソシエーションは自由主義的になるけど、それに伴い世俗化、国民化、民族化つまり多様化。そしてアソシエーション同士の対立もちらほら。ナショナリズムとの関連も。最後に政治化、むしろ国家への内包化、そして脱政治化?2012/01/13

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