内容説明
進化論に敵対するキリスト教原理主義について、それは理性に対する頑迷な宗教のドグマであると一蹴するだけでよいのだろうか。かたやダーウィニズムを究極の真理とし、すべてを遺伝子中心に見ようとする科学者もまた科学の原理主義化していると言えないか。進化についての二分法的還元主義を批判し、ダーウィニズム、科学、宗教をめぐる知の歴史を捉えなおす。
著者等紹介
デイヴィズ,メリル・ウィン[デイヴィズ,メリルウィン][Davies,Merryl Wyn]
著述家、人類学者。元BBCの宗教番組プロデューサー
藤田祐[フジタユウ]
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。19世紀イギリス思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ntahima
33
創造科学の提唱者達が実は意外に洗練された法廷戦術を駆使する集団であり、進化論からの転向組の科学者を多数抱え込んでいるというのには驚いた。ただ、創造主が存在しないことは論証不可能故、創造論が正しい可能性もある。従って公的教育の場では進化・創造両論併記で教えるべきと言うのは如何なものか??論の起点に超越者を持ってきたら科学ではないでしょうが!この本自体は殆ど読む価値はない。原文ではなく翻訳の問題だと思うが意味不明の日本語表現があまりにも多すぎる。このテーマに興味があるなら類書が多数出ているので他を当たるべし。2010/09/28
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