出版社内容情報
カラフルな挿し絵がおどる教科書は,本当に子どものためのものになっているのか? 小学校の国語と社会科の教科書を読み通した3人が発見した驚くべき実態! えっ,これでいいの,教科書って?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
19
つまらなかった。けど、それが面白かった。自分も国語は光村図書で社会は東京書籍だったよ。2012/10/23
あるちゃ
5
国語の教科書は、もらったその日に通し読みするタイプでした。 お話も論文チックなものもみんな読んだし、教科書に載っている文章で嫌いと思ったものは一つもなかったと記憶しています。 読めるってことが楽しかったんですね、きっと。 でも授業が始まると途端にイライラすることが多くなるんです。 「は?その考え方って物語を楽しむのに必要?」「え?私はそう思わなかったけどそれが正答?」ってな感じに。 その理由は分かった気がします。 教科書って物語や文章に親しむためにあるんじゃないんです。 私はただ楽しくて読むってことを最初2015/08/04
kenitirokikuti
3
96年「新しい歴史教科書をつくる会」設立の翌年刊行。だが、つくる会を批判する内容ではなく、小1〜6の国語と社会科の教科書を通読して感想を言い合ったもの。教科書って、途方もなく支離滅裂な体裁の印刷物だよね、って指摘が重たい。言語観みたいなものがまちがってるんじゃなくて、単に不在▲四年になって突然ローマ字が出る▲登場する作文がモノローグばっか。一方的な表現ばかりで、話を聞くということがない▲媚びているくせにゆとりがない。情報量は多いが、どれもたいしたことない。大人が子供に教えたい項目のカタログでしかない2017/04/03
Carol
2
国語の教科書が面白くないと思ってたのは間違いじゃなかったんだ!つまんないなーとずっと思ってたけど、ちゃんと勉強している人たちにとっては面白いのかと思って、黙ってたよw日本の国語教育では、文の中に書かれていない登場人物の気持ちを読み取ったりするやり方が多くて、しかも答えが一つしかないような教え方をするけれど、本当は感じることは人それぞれでいいんじゃないかなぁ、と思う。それよりも、自分が感じたことをアウトプットするやり方を練習する場にしたほうがいいんじゃないかしら。2018/07/04
一前田
1
教科書は、生徒をこのように教育しようという目的の元に作られるため、政治主義的な色彩を帯びる一方、少しでも問題になりそうな表現はことごとく摘み取られ、極めてつまらない冊子と成り下がる。生活実感を伴わない綺麗事だらけで抽象的な教科書。はるのうたの詩の無味乾燥ぶりにはたしかに驚く。一方、ユダヤ人もパレスチナ人も使える教科書の構想があったことには驚いた。一見イデオロギー的でないように見える日本こそが中国と朝鮮についでイデオロギー的なんだな。2018/04/30