出版社内容情報
資本主義にとって代わる,実行可能かつ望ましい道はあるだろうか? 父と娘の対話で始まり、プラトンの「国家」、トマス・モアの「ユートピア」、無政府共産主義など、様々な経済システムをめぐる思考の旅。国際的に高名な経済学者が改めて資本主義を問い直す。
内容説明
資本主義にとって代わる、実行可能かつ望ましい道はあるだろうか?父と娘の対話で始まる、経済システムをめぐる思考の旅。プラトンの理想国家、トマス・モアの「ユートピア」、無政府共産主義、無条件のベーシック・インカム、株式市場社会主義など、様々な社会を眺め渡して父娘がたどり着いた結論は―。国際的に高名な経済学者が、わかりやすく資本主義を問い直し、よりよい経済システムとは何かを考える。
目次
プロローグ
哲人と国家の機能不全
ユートピアと財産共同制
協桃、合理性、価値
贅沢と無政府主義
計画
自己管理
市場と社会主義
株式市場社会主義
ベーシック・インカムと社会的遺産
福祉国家を備えた市場経済
エピローグ
著者等紹介
コルネオ,ジャコモ[コルネオ,ジャコモ] [Corneo,Giacomo]
1963年、イタリアのアローナ生まれ。ミラノのボッコーニ大学卒業後、パリの社会科学高等研究院で経済学を学び、1992年にローマで政治経済学の博士号、1993年にパリ社会科学高等研究院で博士号を取得。1997年、ボン大学に教授資格論文を提出し教授資格を獲得。専門は公共経済学、財政学、社会政策、ボン大学、オスナブルック大学を経て、現在、ベルリン自由大学教授で公共経済学科長。2004年以来、Journal of Economicsの編集長を務めている
水野忠尚[ミズノタダヒサ]
1946年生まれ。早稲田大学博士(経済学)。専門はドイツ経済思想。1970年一橋大学経済学部卒業。2001年まで日本興業銀行勤務。以後diam監査役など歴任。2016年早稲田大学博士課程修了
隠岐‐須賀麻衣[オキスガマイ]
1985年生まれ。早稲田大学博士(政治学)。専門は古代ギリシアを中心とした西洋政治哲学および政治思想史。早稲田大学助手、日本学術振興会海外特別研究員などを経て、現在、テュービンゲン大学客員研究員
隠岐理貴[オキマサタカ]
1982年生まれ。早稲田大学修士(政治学)、テュービンゲン大学博士(哲学)。専門は初期近代ドイツを中心とした西洋政治哲学。日本学術振興会特別研究員、テュービンゲン大学講師などを経て、現在、テュービンゲン大学政治哲学研究所助手
須賀晃一[スガコウイチ]
1954年生まれ。一橋大学博士(経済学)。専門は厚生経済学、公共経済学。亜細亜大学経済学部助教授、福岡大学経済学部教授などを経て、早稲田大学政治経済学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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