出版社内容情報
私たちの伝統的な水利用のかたちとはどのようなものであったか.公共空間としての水場にはどのような文化が生まれてきたか.「うまい水」を飲んで暮らしていくという共通の利益のために,先人達が経験から得てきた知恵を振り返って手がかりとしながら,今,直面している課題について生活実態に沿った解決策を模索していく.
内容説明
本書は、日本人が水について直面している課題の解決の手がかりを先人たちの知恵から探る。そこに創造性を見出して、それぞれの地域の生活の実態に根ざした方策を考えようとしている。「衛生的でまずい水」ではなく、「健康的でうまい水」を飲みながら暮らしていくためにはどうすれば良いか?「水の有機農業」「里川」「コモンズ」「ローカル・ルール」といった著者ならではの視点から、私たちがこれから進むべき方向性を論じる。
目次
第1章 上水道を選ばない生活から見えるもの
第2章 伝統的水利用のかたち
第3章 水の神と人とのコミュニケーション
第4章 湧き水と共に暮らす意味
第5章 水場の公園化
第6章 水辺のコミュニティの暮らし
第7章 水の景観と観光
第8章 水をきれいにするとはどういうことか―里川から考える
著者等紹介
鳥越皓之[トリゴエヒロユキ]
1944年沖縄県生まれ。関西学院大学社会学部教授、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授を経て、早稲田大学人間科学学術院教授。大学では環境社会学と環境民俗学を講じている。行政や住民の人たちと、環境やコミュニティ、まちづくりなどについて方策を協議することが多い。著書に『地域自治会の研究』(ミネルヴァ書房、第3回福武直賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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