秘密解除 ロッキード事件―田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 294,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000245265
  • NDC分類 326.21
  • Cコード C0031

出版社内容情報

田中角栄はアメリカの虎の尾を踏んだのか?秘密指定が解除された新資料をもとに、新たな視点から謎に迫る。

内容説明

田中角栄逮捕はアメリカの虎の尾を踏んだためか?三木武夫首相は、事件にどのように対応したのか?CIAと児玉誉士夫の関係。チャーチ小委員会はどこまで真相に近づいたのか?…アメリカで発掘した文書をもとに、新たな視点からロッキード事件を見直す。

目次

第1章 アメリカ政府はなぜ田中角栄を嫌ったのか?―田中逮捕を「奇跡」と喜んだのはなぜか?
第2章 中曽根事務所から「米政府ハイレベルの圧力」
第3章 ニクソン大統領辞任から田中逮捕へと連鎖―ウォーターゲート事件の風
第4章 中曽根幹事長から米政府首脳へのメッセージ
第5章 三木首相「自民離脱、信問う」示唆、米政府に密使
第6章 CIAから「日本の政党」への資金提供と児玉誉士夫
第7章 日本に米国製兵器を売り込むために
第8章 日本政府高官への黒いカネを暴いて急ブレーキ―チャーチ小委員会の消滅
第9章 考察―本当に「田中角栄は虎の尾を踏んだ」のか?

著者等紹介

奥山俊宏[オクヤマトシヒロ]
朝日新聞編集委員。1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

104
日米公文書の秘密解除が続々と 行われている現代において、改めて ロッキード事件の病みに取り組んだ書物である。当時のキッシンジャー長官が 田中を嫌い、大平を好む風景が興味深い。 一体何が真実で 何が嘘なのか? アメリカと日本の駆け引きが いまに甦る… そんな作品だった。2022/03/14

おさむ

45
今年の講談社ノンフィクションの最終候補作に入っており、読了。朝日新聞記者がロッキード事件に関する米国の公文書を軸に、当時の経緯を炙り出す。角栄とキッシンジャーの諍いなど、国際政治も時の情勢だけでなく属人的な要素も大きいなあと実感。竹下登や中川一郎もロッキードから金を受け取っていたとは初耳でした。「角栄が失脚したのは米国の虎の尾を踏んだため」こんな陰謀論を日本社会に広めてしまったことが、ロッキード事件の最大の罪とする筆者の指摘には納得。受賞作の決定は7月20日。どうなりますかね。2017/06/30

ぐうぐう

14
先日、NHKで放映された『未解決事件 File.05 ロッキード事件』第3部では、真の目的が対潜哨戒機P3C購入をめぐるものではなかったかとする疑惑を追求していたが、奥山俊宏の『秘密解除 ロッキード事件』は、アメリカ側から事件の真相に迫る。「田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか」というサブタイトルから、事件発覚当時より指摘されていた、石油取引外交で、また日中国交正常化でアメリカを刺激してしまい、つまり角栄がアメリカの虎の尾を踏んだことにより、(つづく)2016/08/08

かんがく

9
新聞記者が書いたとは思えないほど文章が読みづらい。なかなか事実関係を読み取れず、読むのに苦労した。ロッキード事件に関する日米双方の資料が豊富に載っているのは良かったが、全体像は全くわからなかった。2018/08/27

takao

7
☆田中はアメリカの虎の尾を踏んだわけではない。最初から信頼されていなかった。 ☆むしろ、その後の政治家がアメリカよりになったのではないか。2017/05/23

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