出版社内容情報
パブリック・リレーションズ(PR)とは何か。プロパガンダとも広告とも違う独特の営みを探究する。
内容説明
鉄道産業、AT&T、ニュー・ディール、GE、電通、東京電力…。パブリック・リレーションズ=PRとは何か。広告ともプロパガンダとも違う、その独特のコミュニケーション様式は、どのような要因と背景をもち、資本主義社会における産業団体や各種企業、政府や自治体のあり方、公/私の関係に何をもたらしたのか。一九世紀~二〇世紀の米国と日本のPR事業を詳細に分析し、その意味を歴史的・理論的に跡づけた労作。
目次
パブリック・リレーションズ=PRとは何か
第1部 理論的考察(アメリカPR研究の批判的検討―歴史的研究の位置づけ;“企業自我”の理論的探求―PR研究のフレームワーク)
第2部 二〇世紀アメリカ(PRの幕開け―二〇世紀初頭の光景;ニュー・ディールと“企業自我”の膨張)
第3部 戦後日本(戦後日本におけるPRの移植と変容;PRの黄金時代―PR映画における“企業自我”の構築;理想と夢の戦後社会―PR誌における“意味世界”の現れ)
“企業自我”のコミュニケーション的構築
著者等紹介
河〓珍[ハキョンジン]
1982年、韓国生まれ。韓国梨花女子大学卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。現在、東京大学大学院情報学環助教。専門は、社会学、メディア・コミュニケーション研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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