どうしてもダムなんですか?―淀川流域委員会奮闘記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 212,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000241472
  • NDC分類 517.216
  • Cコード C0036

内容説明

改正河川法の精神にのっとり、河川整備のあり方に学識経験者や流域住民の意見を反映させるために国が設置した『淀川水系流域委員会』。ここに、個性あふれる面々が集い、真剣な議論を繰り広げた。そして「原則としてダムはつくらない」と提言したことから、国は激怒、河川を管理する国交省官僚とOBは、流域委員会をつぶそうと画策を始めた!住民の命を守るため流域全体で洪水を受け止める「流域治水」の考え方か、なにがなんでもダム建設なのか?そして、流域環境を回復させる川づくりのあり方とは?河川行政の今を問い、現場からの民主主義の躍動を伝える迫真のルポ。

目次

河川法改正がめざしたもの
第一次流域委員会スタート
『中間とりまとめ』から『提言』へ
ダム問題に翻弄された第二次委員会
第三次委員会、波乱ぶくみのスタート
流域委員会vs河川管理者
流域知事、登場
河川管理者の兵糧攻め
「整備計画案」、見切り発車
淀川流域委員会に対するさまざまな意見
利水から水需要管理へ
川の全国シンポジウム―淀川からの発信
官僚OBの暗躍
最後の攻防
淀川流域委員会の意義とは何か

著者等紹介

古谷桂信[フルヤケイシン]
1965年、高知県生まれ。関西学院大学卒業。フォト・ジャーナリスト。大学在学中から中米グアテマラのマヤの人々の取材・撮影を続ける。国内では水環境をテーマに、琵琶湖博物館の撮影などを手掛ける。また、大学在学中から身体障害者療護施設「はんしん自立の家」「はりま自立の家」にて、障害をもつ人たちへ写真撮影を指導し続けている。「日本ラテンアメリカ協力ネットワーク」(略称レコム)代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうき

0
整備計画の策定にあたって改正河川法に基づく淀川の流域委員会を追ったルポ。形式的なものではなく実質的な議論を行おうとした先駆的な事例として有名で、この本はもっと早く出会いたかった。 国を辞めて一市民の立場で委員会に参加する、という関わり方ができるほどの覚悟を持てるのは素直にすごい。それくらいの熱量を注げる何かを見つけたい。2020/07/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/311598
  • ご注意事項

最近チェックした商品