女と男のだましあい―ヒトの性行動の進化

女と男のだましあい―ヒトの性行動の進化

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  • サイズ B6判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794209511
  • NDC分類 141.74
  • Cコード C0011

内容説明

本書の著者は、世界規模の調査を行ない、愛とロマンスにかかわるすべてを進化心理学の観点から分析する。そして、われわれが無意識のうちに、進化がつくりあげたヒトの性戦略にしたがって行動していることを明らかにする。人間の配偶行動はきわめて多様で複雑だが、いずれの場合でも男女間の摩擦は絶えない。そもそも女と男では求めるものも性戦略も異なるからだ。この事実を理解することこそが、摩擦を軽減し、男女の調和をはかる鍵だという。恋愛観・結婚観が一新する衝撃的な書である。

目次

1 女と男の性戦略
2 女が望むもの
3 男は違うものを望んでいる
4 その場かぎりの情事
5 パートナーを惹きつける
6 ともに暮らす
7 男女間の軋轢
8 破局
9 時間による変化
10 調和をもたらす鍵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MasakiZACKY

5
男女の数々の性行動について進化論の立場から述べた一冊。それっぽい説明に無理矢理に当てはめるのではなく膨大な研究成果から実証的に考察している。繁殖成功率を高めるという究極的な目的から多様な性戦略が生まれてきた。男女はそれぞれ何を求めるか・カジュアルセックスの意義・相手を惹きつける方法・共に暮らし軋轢が生まれ破局すること・時間による変化・調和。興味深い話ばかりで飽きることはない。色々な文化における習慣を知れるのも面白い。ただしつい道徳などに当てはめて考えてしまうので自然論的誤謬には常に気をつけながら読むべし。2013/08/21

ROY

5
進化心理学の見地から科学的に人間の性行動を解明している。男も女も相手を求めて日々葛藤しているが、人類生存のために淘汰された結果現在の行動様式が形成されたことを説明している。もちろん決定論ではなく、個別の選択は可能で行動様式を理解して、不幸な事態たとえば嫉妬による殺人などを避け、よりよき性行動に生かしましょうというもの。ごもっともです。小説を書く際にも参考になるでしょう。種を明かすとしらけますが。2012/08/08

アパッチ

4
「浮気の謎がわかる男女の性戦略」生存と繁栄を軸に進化した先の性行動が今存在する。嫉妬=男[自分の遺伝子でない子を育てるリスク、女[投資を奪われるリスクを防ぐ。男は短期で遺伝子をばらまき、女は長期で投資してくれるか見極める。女は資源を所有し、長期的に提供してくれる男を望む。経済力、社会的地位、年上、野心、勤勉さ、頼りがい、安定性、知性、協調性、体格、健康、愛、献身、優しさ。男は繁殖能力が高く自分の子を産む女を望む。若さ、健康(美)、体型、純潔、貞節。 調和の秘訣は、進化させてきた欲求を満たし合うこと。※2019/07/21

T2C_

3
2016年暫定1位の面白さ。ただの観察でなく学術的に、また圧倒的なサンプルを基に男女の性戦略についてまとめられた一冊。作家シオランは読前と同じでいられる本は失敗作、と言明したそうだが、その点で見てもこの本は大変な傑作であった。詳細は後述のメモに委ねるが、曖昧だった男女の思想や行動の差異を明確に示し、主に進化適応の観点からその具体的根拠まで記した手管は驚嘆に値する。例えば「若い女性・高身長な男性ほどモテる」などの説の「なぜか」がこれでもかというほど記述されている。個人的に今後の男女観の基軸となる書籍であった2016/03/25

さとう

2
いやー面白かった。2019/07/20

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