帝国と観光―「満洲」ツーリズムの近代

個数:
電子版価格
¥4,730
  • 電子版あり

帝国と観光―「満洲」ツーリズムの近代

  • 提携先に8冊在庫がございます。(2025年07月26日 05時12分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 342p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000240703
  • NDC分類 689.222
  • Cコード C0021

出版社内容情報

観光という近代的営為を通じて、満洲における「帝国の物語」はどのように紡がれ、満洲国崩壊後の「失われた帝国への郷愁」はどのように醸成されたのか。観光が生み出した欲望と記憶の背後に潜む政治的意図を解明し、個人と国家、そしてその間に立つ満鉄や在満県人会などさまざまな主体の思惑が絡み合う複雑な構造を明らかにする。

内容説明

観光という近代的営為を通じて、満洲における「帝国の物語」はどのように紡がれ、満洲国崩壊後の「失われた帝国への郷愁」はどのように醸成されたのだろうか。観光が生み出した欲望と記憶の背後に潜む政治的意図を解明し、個人と国家、そしてその間に立つ満鉄やJTB、在満県人会などさまざまな主体の思惑が絡み合う複雑な構造を明らかにする。

目次

序章
第1章 戦地から旅行地へ―かきたてられる旅行欲
第2章 満洲観光ツアーの誕生―「ロセッタ丸満韓巡遊」(一九〇六年夏)
第3章 満洲修学旅行の誕生―全国規模の「満韓修学旅行」(一九〇六年夏)
第4章 満洲観光の「代理ホスト」と観光空間の形成
第5章 “憧れの的”としての満洲―学生たちの旅路
第6章 日本旅行会主催の満洲観光ツアー―消費文化の一環として
第7章 「楽土」を走る観光バス―満洲国時代の都市観光と帝国のドラマトゥルギー
第8章 観光・民俗・権力―民俗行事「娘々祭」の変容
第9章 ポストコロニアルな「再会」―満洲観光の戦後史
終章

著者等紹介

高媛[コウエン]
1972年、中国北京市生まれ。1994年、吉林大学日本語学部卒業。1995年に来日。2003年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。2005年、博士号取得(社会情報学、東京大学)。現在、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授。2011年4~9月、ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員。2020年4月~2021年3月、東京大学大学院情報学環・学際情報学府客員教授。専門は、歴史社会学・観光社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

果てなき冒険たまこ

4
満州といえば思い出すのがラストエンペラーでの皇帝即位のシーンくらいであとは歴史で勉強した知識くらいしかなかったんだけど、日露戦後あたりから修学旅行や個人(団体)旅行が盛んに催行されたとは知らなかった。当然満鉄や軍部絡みで現地人を差別しながら日本人の愛国精神に働きかけるというなにが五族協和だよ的な流れ(わかってる人もいたみたいだけど)がとても当時の日本人していてうんざりする。当然無理だったけど満州国が存続しなくてよかったと思うよ。2025/07/03

Go Extreme

1
帝国日本の空間政治という研究視角 植民地出会いの空間コンタクト・ゾーン ホストに代わる代理ホスト 観光・視察不可分な新天地満洲の魅力 戦勝気分高めた観戦鉄道の登場 戦跡弔問目的の初期満韓旅行 旅行者・在満邦人間の感情呼応回路 帝国民意識育む教育的実験たる修学旅行 戦勝国民意識と満洲支配正当化 満洲イメージ大衆化と漱石紀行文 満鉄による積極的旅行誘致推進 国家PR機関たる満洲国観光委員会 戦跡案内と歴史観注入の台本 ノスタルジー喚起の戦後旧満洲観光 代理ホストからゲストへの転換 郷愁と国恥の歴史認識衝突問題2025/04/29

siomin

0
満州地域への旅行がどのように行われていたのかをまとめた一冊。大部な本で,完全に研究書でした。ただ,面白い記述は多く,満州地域に関心をもってもらうために満鉄は学生の団体旅行には運賃を8割引で提供していたというからインパクトがあるし,実際に学生旅行は行われたようだ。さらに,現地の学友会が後輩が訪れてきたら歓待したそうで,とくに慶應と早稲田が熱心だったとか。確かに現在でも地域三田会は海外のあちこちにあるし活動は熱心と聞くので,それが満州であったととしても全くおかしくはない。2025/06/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22519433
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品