内容説明
他人に評価されることで安心を得る。でもそれは本当の私で「いられなく」なってしまう。自分の弱さをさらけだせず、勝てば勝つほど不安になっていく。劣等感に押し潰され、「自分は役立たず」と思い詰めてしまう。いたずらに消耗していくあなたが一番にしなければならないこと。
目次
序章 自らの内に神をつくる(自分には自分の人生がある;大きな目標が見つからない時代 ほか)
第1章 比較する人は不幸である(人と違うことをしようとするな;してもいい競争と、してはいけない競争 ほか)
第2章 私が私自身なら何を恐れることがあろう(自分の意志で人生を選んでいるか?;心の内的障害を認める ほか)
第3章 探し求めよ、自らの使命を(内心の声を聞こう;活動こそ生への情熱 ほか)
第4章 人間とはお互いの生を充実しあうもの(「馬鹿になる」ということ;神経症的非利己主義の人 ほか)
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。社会心理学者。東京大学教養学部教養学科を卒業、同大学院社会学研究科修士課程を修了。早稲田大学名誉教授、元ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問。ニッポン放送の最長寿番組「テレフォン人生相談」レギュラーパーソナリティとして半世紀以上にわたり出演、相談者の悩みに向き合っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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r2d2
3
人と比べず自分のための人生を送れたら幸せだと思います。分かっているけど実践はなかなか難しいです。2023/09/05
おっとっと星
1
・安心と幸せが矛盾したとき、人は安心を求める。それを「幸せ」というから間違える。不幸にしがみつくのは、安心したいから。(31) ・ウサギに「もっとドングリもってこい」といってはいけない。「私が私自身なら、何を恐れることがあろう。恐れているなら、私自身ではないのだ」(David Seabury)(35) ・競争していては、自分にとっての最善が分からなくなる。「蟹が自分の甲羅に合わせて穴を掘る」のは、他の蟹と競争していないから。お互い心底違うと感じたときに、心底自信ができる。自分は自分で頑張ればいい(37) 2024/02/03
aki
0
偽りの自分で日々過ごしていることを痛感した。人によく思われたいという感情は劣等感からくるもの。他人より優れたいというこころの根底にあるものを変えないといけないと改めて思った。結果ではなく、過程に目を向けるというのも目から鱗だった。私は私の人生を生きるために、努力していきたい。 2025/03/30
Hideki Maeda
0
タイトルの「自分のための人生を生きているか」がよく理解できた。 ぱっと見は「当たり前じゃん」って言いたくなるような感じであるが、理解するとなるほどである。 実は多くの人は自分の人生を生きていないのが著者のいう現実である。 この競争社会ではよく起こることである。 誰もが幼少期から人と比べて生きるとそうなるのである。 あなたは他人の人生を生きてませんか?「私には私の人生がある」のである。 悩みについて 「私が私自身であるなら何を恐れることがあるだろう」このことが理解できれば悩みは無くなるだろう。 2023/11/14