出版社内容情報
日韓の関に突き刺さる小さな、しかし鋭い棘。この困難な問題を解くには、史実の客観的な検証を重ねて両国共通の土俵を作る必要がある。その作業を日韓の歴史学者が共同で試みた。新史料を含め史料を丹念に読み込んで、島の歴史に新たな光をあてる。
内容説明
竹島(独島)をめぐる3つの論点―竹島は、日本固有の領土か?1905年の領土編入は合法的だったか?対日平和条約で、竹島は日本領として残されたのか?―を厳密に検証する。
目次
第1部 竹島の歴史(竹島固有領土論の虚構;米子町人の竹島渡海;竹島一件と安龍福;安龍福の抗議来藩;竹島外一島の領有権;日本領土編入をめぐる問題点;戦後の竹島問題)
第2部 独島の歴史(于山島は独島なのか;竹島渡海免許の不法性;安龍福のための解明;日本の軍事的要請による独島編入;外交権の剥奪後の終結と望楼撤去;サンフランシスコ講和条約と独島;韓国の実効的支配と独島)
第3部 総括(日韓両国の竹島(独島)論争
固有領土論をめぐって
安龍福の評価をめぐって
竹島外一島本邦関係無之
日本による領土編入
対日平和条約以後)
著者等紹介
内藤正中[ナイトウセイチュウ]
1929年岡山県生まれ。京都大学大学院修了。55年島根大学講師となり、68年教授。84‐86年同大法文学部長を務め、93年に退官。のち島根短期大学北東アジア文化総合研究所所長を務める。島根大学名誉教授
金柄烈[キムビョンニョル]
1956年ソウル生まれ。1978年陸軍士官学校卒業。1992年高麗大学校大学院法学博士。1996年カナダ法務監室戦争法課程修了。1992年より国防大学校国際関係学部教授。大韓国際法学会で2006年度最優秀研究者として選ばれ、玄岩学術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ともたか