史的検証 竹島・独島

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  • サイズ A5判/ページ数 259,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000237741
  • NDC分類 217.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日韓の関に突き刺さる小さな、しかし鋭い棘。この困難な問題を解くには、史実の客観的な検証を重ねて両国共通の土俵を作る必要がある。その作業を日韓の歴史学者が共同で試みた。新史料を含め史料を丹念に読み込んで、島の歴史に新たな光をあてる。

内容説明

竹島(独島)をめぐる3つの論点―竹島は、日本固有の領土か?1905年の領土編入は合法的だったか?対日平和条約で、竹島は日本領として残されたのか?―を厳密に検証する。

目次

第1部 竹島の歴史(竹島固有領土論の虚構;米子町人の竹島渡海;竹島一件と安龍福;安龍福の抗議来藩;竹島外一島の領有権;日本領土編入をめぐる問題点;戦後の竹島問題)
第2部 独島の歴史(于山島は独島なのか;竹島渡海免許の不法性;安龍福のための解明;日本の軍事的要請による独島編入;外交権の剥奪後の終結と望楼撤去;サンフランシスコ講和条約と独島;韓国の実効的支配と独島)
第3部 総括(日韓両国の竹島(独島)論争
固有領土論をめぐって
安龍福の評価をめぐって
竹島外一島本邦関係無之
日本による領土編入
対日平和条約以後)

著者等紹介

内藤正中[ナイトウセイチュウ]
1929年岡山県生まれ。京都大学大学院修了。55年島根大学講師となり、68年教授。84‐86年同大法文学部長を務め、93年に退官。のち島根短期大学北東アジア文化総合研究所所長を務める。島根大学名誉教授

金柄烈[キムビョンニョル]
1956年ソウル生まれ。1978年陸軍士官学校卒業。1992年高麗大学校大学院法学博士。1996年カナダ法務監室戦争法課程修了。1992年より国防大学校国際関係学部教授。大韓国際法学会で2006年度最優秀研究者として選ばれ、玄岩学術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読書実践家

9
再読に値する本。日韓の対立の根拠となるものは何か。お互いに論拠を持って主張している限り、韓国側の論拠を知る必要があり、それなしには分かり合えない。お互いに自己主張のみ重ねても、議論は平行線に終わる。歴史的に客観的に竹島、鬱陵島、伯耆藩(島根県)の歩みを知ることができる。2016/03/06

ともたか

0
この本の「おわりに」に書かれている。日本政府が主張している竹島を日本の固有領土とする説は1696年に幕府が竹島、松島は鳥取藩の因伯両国に属する島ではないとの回答を受けて竹島渡海を禁止し、つづいて1877(明治10)年には明治政府が竹島(鬱陵島)と松島(現竹島)は、「本邦関係これなし」と決定したことによって、完全に否定されたのである。明治政府は過去の交渉結果の詳細を調査検討した上で1877年結論づけたのであった。2011/08/20

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