三商大 東京・大阪・神戸―日本のビジネス教育の源流

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000230438
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本の近代化の過程において、ビジネス教育はいかに行われたのか。そこからどのような人材が輩出し、彼らの活動が経済発展にとってどのような意味をもったのか。──三商大(東京・大阪・神戸)、並び三大高商(小樽、長崎、横浜)、そしてその後身にあたる諸大学を中心に分析し、併せて欧米のビジネス・スクールとの比較を行う。

内容説明

明治以降、日本の近代化過程において、ビジネス教育はいかに行われてきたのか。どのような学校が設けられ、そこからいかなる人材が輩出し、そして彼らの活動が経済発展に果たした役割とは何か。―東京・大阪・神戸の三商大、並びに長崎、小樽、横浜の三大高商、そしてその後身にあたる諸大学(一橋、大阪市立、神戸、長崎、小樽商科、横浜国立)を、その創設から現代まで分析し、併せて欧米のビジネス・スクールとの比較を行い、日本のビジネス教育の現在を評価する。

目次

第1章 商法講習所から高等商業学校へ
第2章 東京高商から東京商大、一橋大学へ
第3章 東京商大・一橋大学の華麗な人材輩出力
第4章 マルクスをも包摂した大阪商大
第5章 ビジネス教育を重視した神戸商業大学
第6章 三大高商の輝き
第7章 外国のビジネス教育から学ぶこと
第8章 現代のビジネス教育

著者等紹介

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学卒、大阪大学大学院修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授を経て、同志社大学経済学部教授。その間、仏米英独で教育・研究職。専攻は経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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竹花 樒 - Shikimi Takehana

3
戦前の日本の高等教育はリベラルアーツ教育を重視した西欧とは対照的に工学・商学・経済学など専門性に特化した教育を行ってきたが、このうち本書は企業人を輩出した学校の歴史を辿る。明治初期の商法講習所に始まり、高等商業学校への発展から今の一橋大学に当たる東京商大の大学昇格運動と、福田・左右田・上田・三浦といった学者群の実像を学問上の立ち位置の変遷も含めて素描する。さらにマルクス主義に染まる大阪商大、欧米の経営学研究をいち早く取り入れた神戸商業大学を加え、三大高商の軌跡を追うことでビジネス教育の今後を思案した一冊。2012/08/04

チャーリイ

0
士農工商制度の影響で、商業に卑しいイメージが持たれる中スタートした商業教育だったが、渋沢、五代といった大商人の支援があったことや、そもそも明治期の教育が実学重視だったこともあって、日本における一大学問として成長していった。前垂派と学理派、マル経と近経の対立などがやはり経済系学部のスタンスの軸になっている。大阪帝大と神商大の合併案があったという話は初耳だった。小樽商大が単科大学として維持している裏に、北の果てで同じ苦労を経験したという強い愛校精神があるのは、確かにロマンを感じさせるなあと感傷に浸った。2014/05/07

akanishi

0
誰得? な感じはあった。2013/02/23

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