子ども理解―臨床教育学の試み

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000228947
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0037

出版社内容情報

今後の教育の方向性と希望を指し示す「子ども理解」をキーワードに、過疎の町の教育調査、戦後の生活綴方教育の再評価、地域に根ざすフィンランド教育の報告など、近年の著者の知見を注ぎ込んだ書き下ろし。

内容説明

福祉・医療・心理臨床に携わる人々、教職員たちが、分野をこえて子どもを、父母たちを支えられないか―。子どもの「人生イメージ」の聞きとり調査、戦後の生活綴方教育の再評価、地域に根ざすフィンランド教育への洞察など、「子ども理解」を軸にゆるやかに連なる実践と考察の記録。

目次

1 子ども理解という問題
2 子ども理解と臨床教育学
3 地域からの子ども理解
4 フィンランドへの関心と子ども理解
5 子ども理解と教師像の問い直し
6 子ども理解と生活綴方教育の再発見
7 教師教育と子ども理解のカリキュラム

著者等紹介

田中孝彦[タナカタカヒコ]
1945年、北京生まれ。1968年、東京大学法学部卒。1975年、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東京大学、東京経済学大学、北海道大学を経て、都留文科大学教授。専攻は教育思想・臨床教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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C-biscuit

6
最近なぜこの本を読もうとしたのか、わからないことがある。なぜか、図書館の予約に入っていた。ということで、副題にもある臨床教育学という分野である。メンタルな内容でもあると思うが、事例を中心に興味深い内容が書かれている。特にフィンランドというのは、教育がうまくいったのか大きく発展しており、参考になる部分が多い。また、みな読書家であるそうだ。さらに、農作業ができる時間も限られているため女性も昔から働いており、いろいろな土壌が備わっていたらしい。それでも、本全体は、学術要素が強いのか、難しく感じた。2015/06/19

さとうしゅんいち

0
narrative based researchの手法を用いて、子どもを理解することを解く本。北海道の檜山・上ノ国町や、恵那地方、そしてフィンランドなど、コミュニティ単位が小さな地域での聞き取り調査が多く記されている。檜山地域での聞き取り項目は、①地域の特徴②家族の様子③学校生活④自己評価⑤将来の生活⑥どう生きられたら幸福かの6つで、子どもの持つ「人生のイメージ」を調査している。ケーススタディーを続け、蓄積していくことの大切さが分かった。2015/01/14

山がち

0
個人的に興味深かったのが、生徒の語りのように思われる。わざわざ取り上げたくらいなのだから、他の生徒よりもかなりしっかりとした語りなのだろうが、それでも土地を考えている姿勢などは非常に興味深いものがある。また、生活綴方に関しても、興味深いものが読めた。生徒に書かせるのではなく、書くのを待つこと。そして、他者の書いたものに刺激されることによって、自らも書いていき、内的成長をしていく姿というのは、子供の可能性を感じるものであった。また、子供の生活を見つめる眼の確かさというのは、大人に負けず優れたものだと感じた。2013/12/14

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