内容説明
王室・貴族制度・教会・労働組合などの伝統的権威の衰退。生活水準の大幅な上昇と、「サッチャー改革」下での新たな貧富の差。女性・マイノリティのめざましい社会進出。「伝統と秩序の国」イギリスは、二〇世紀後半に未曾有の変化を経験した。社会の多様化は何をもたらしたのか。そして、イギリス人のアイデンティティはいかに変容しつつあるのか。統計資料を駆使して、現代イギリスの社会変動を明快に読み解く。イギリスの「いま」を知るための必読書であり、また日本の「これから」を知る手がかりを与えてくれる書である。
目次
第1部 生活の水準と生活の質(繁栄の時代;パイを切り分ける)
第2部 傾く権威(王室と貴族;宗教 ほか)
第3部 新しい機会、新しい役割(教育;エスニック・マイノリティ ほか)
第4部 イギリスを定義しなおす(新しい建築;アメリカ文化の時代を生きる ほか)
著者等紹介
ローゼン,アンドリュー[ローゼン,アンドリュー][Rosen,Andrew]
歴史家としてカリフォルニア州立大学助教授などの職を経たのち、米英両国で大学行政を経験。現在は、オクスフォードで著述に専念
川北稔[カワキタミノル]
大阪大学名誉教授・京都産業大学客員教授。イギリス近代史専攻
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感想・レビュー
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