銀色の月―小川国夫との日々

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  • サイズ B6判/ページ数 118p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000225946
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「残されたこの〈私なるもの〉は何だったのか…….亡き夫を鏡にして私を照らし出せば,ぼんやりとでも自分の姿が映るのではないか」.小川国夫という「太陽」が没した後,ぽつんと宙に残った「月」としての私.作家の陰として暮らした日々の苦しみと,夫の光を浴びて生きた悦びを鮮やかにつづった,追想のエッセイ.第七回小島信夫文学賞・特別賞受賞.

内容説明

小川国夫という「太陽」が没した後、ぽつんと宙に残った「月」としての“私”。作家の影として暮らした日々の苦しみと、夫の光を浴びて生きた悦びを鮮やかにつづった、追想のエッセイ。出会いから別れまで、創作の現場を間近で見つめ、支えてきた人による、貴重な回想録。第七回小島信夫文学賞・特別賞受賞。

目次

裸足の少女
美しい人びと
空港
かげろう
銀色の月
私のパリ
二丁目のこおろぎ
シモオさん
蚊帳のなか
重い靴音
旅する原稿
ペディキュア
ふたり
編集者群像
呼吸する産衣
来訪者
続・二丁目のこおろぎ
最後の一葉

著者等紹介

小川恵[オガワケイ]
本名・小川綏子(おがわやすこ)。1933年11月18日、長崎県佐世保市生まれ。1957年11月、同年に『アポロンの島』を出版した小川国夫と結婚。2008年4月に他界した夫との別離後に執筆された、初めての著作『銀色の月―小川国夫との日々』で第七回小島信夫文学賞・特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本と映画

27
.2014/11/03

あんこ

21
装丁が綺麗で、偶然手に取って読んだ一冊。旦那さんの追想ということで、二人の生活や筆者の日常が語られているのですが、詩のように美しい文章だったり、情熱的な文章だったりと、色んなエッセンスが含まれていて素敵でした。2014/06/12

きさき

12
★★☆☆☆:So sweet. 小川国夫さんが分からないから、あれだったけど、知ってたら面白いと思う。2018/06/03

kankoto

3
好きな作家小川国夫さんの夫人が綴った随筆集。夫との交流がほのぼのと語られているのかと思ったら違っていてちょっと生々しかったりエロティックだったりで意表をつかれた。もちろん出会った時のロマンチックな部分はうっとりと美しい。2012/07/23

南包

2
『銀色の月 小川国夫との日々(小川恵)』岩波書店 女学生時代から、小川国夫の死に至るまでの著者の日記の様な随筆の様なまた小説の様なもの。身辺雑記といえここまで書ける人はそうはいないだろう。 始めの数ページはつまらぬ身辺雑記と思ったが、途中から著者のおどろおどろしくはないが執念のようなものが見えてきて最後まで読んだ。 女の業とでもいうものも垣間見え、またか弱い女と言う面も覗かせる。全体の印象はか弱さであるが、それイコール弱さではない。弱弱しく可愛く見えるが、その芯の強さが根底にある。これが小川恵なのであろう2015/12/17

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