イエスの宗教

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  • サイズ B6判/ページ数 250,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000221689
  • NDC分類 191.2
  • Cコード C0014

内容説明

イエスが示した、「神がはたらく場」としての、この世界―その「はたらき」の内に生きる人と社会は、何を逸脱と認め、どこに希望を見出すべきなのであろうか。新約聖書から、リアルな宗教経験を伝える地層を発掘し、そこにはたらく力のダイナミックスを精密に言葉にする。自己と他者、そして共同世界の、ありうべき原像とは何か。その鏡に映すとき、今日の生活圏はどのようにゆがんだ姿をあらわすのだろうか。イエスが生きた「神の国」を、神のはたらきの場の存在とその作用として記述し、仏教の世界観とも交差させつつ、場所論的宗教理解の地平を拓く。批判を媒介として、新しい宗教世界の展望を探ろうとする思索の結晶。

目次

プロローグ はたらく神―その解明としての場所論
第1部 神のはたらき(「神のはたらき」はどこにあるか;「神のはたらき」によって何が起こるか)
第2部 イエスと現代(まず神の国を求めよ;配慮するとはどういうことか;配慮する自我と「人の子」イエス;あなたはどこにいるのか)
エピローグ 場所論の中心にあるもの

著者等紹介

八木誠一[ヤギセイイチ]
1932年、横浜生まれ。専攻、新約聖書神学、宗教哲学。東京大学とゲッチンゲン大学で学び、東京工業大学教授、ベルン大学(スイス)客員教授、ハンブルク大学(ドイツ)客員教授、桐蔭横浜大学教授などを経て、東京工業大学名誉教授。文学博士(九州大学)、名誉神学博士(ベルン大学)。新約聖書研究から出発し、仏教との対話を媒介としつつ、宗教の本質を探る。この間、日本基督教学会理事長、東西宗教交流学会会長などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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amanon

2
内容はともかくとして、従来のキリスト教教義から切り離して、イエス自身がどのような宗教を目論んでいたかを明らかにするという著者の意図は残念ながら成功しているとは言えないのでは?というのが正直なところ。どれだけ、聖書原典を微に入り細に入り読み込んだとしても、結局読み手の主観が入ったイエス像が構築されるだけでは?という気がしてしまう。ただ、そうした各人なりの原点回帰的な読みを実践することによって、新たなイエス像が露になり、それが形骸化した信仰を活性化する契機になるとすれば、それはそれで意義があるといえる。2017/06/16

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