出版社内容情報
全世界の5人に1人が信仰し,大きな地域的広がりをもつイスラーム.共生の道を求めて,私たちはなにを知らなければならないのか.社会・歴史・信仰の側面からイスラーム世界の多様性をわかりやすく解説,その全体像に迫る.
内容説明
地球上の五人に一人が信者であり、地域的にも大きな広がりをもつイスラーム。戦火なお収まらぬいま、対立の構図を超えて共生の道を探るために、私たちは何を知り、理解しなければならないのか。日本のイスラーム研究の最新の成果をもとに、歴史・社会・信仰の側面からイスラーム世界の多様性をわかりやすく解説、その全体像に迫る。
目次
1 イスラームへの招待(日本社会とイスラームをめぐって)
2 イスラームとは(預言者ムハンマド その歴史といま;ムスリムの人生儀礼―命名、割礼、結婚そして葬送)
3 多様な地域性(中央アジアにおけるイスラーム復興;東南アジアにおけるイスラームと市民社会 ほか)
4 変わりゆくイスラーム(スーフィズムの歴史と現在;日本のムスリム社会を歩く ほか)
5 日本のイスラーム研究(焦点と未来への展望)
著者等紹介
片倉もとこ[カタクラモトコ]
中央大学総合政策学部教授。国立民族学博物館、総合研究大学院大学各名誉教授。東京大学大学院地理学博士課程修了。理学博士。津田塾大学教授、国立民族学博物館教授、ブリティッシュ・コロンビア大学客員教授を経て現職。専門は社会地理学、文化人類学
梅村坦[ウメムラヒロシ]
中央大学総合政策学部教授。東京教育大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東洋文庫付置ユネスコ東アジア文化研究センター研究員、立正大学教授などを経て現職。専門は東洋史学、中央ユーラシア(内陸アジア)史、ウイグル民族誌史
清水芳見[シミズヨシミ]
中央大学総合政策学部教授。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。ヨルダン・ハーシム王国ヤルムーク大学客員研究員、ブルネイ王国大学客員研究員などを経て現職。専門は社会人類学、ムスリム社会研究
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