出版社内容情報
革命直後,ラマダーン月の断食が続くテヘランから旅は始まった.イランからパキスタン,マレーシア,そしてインドネシア.夥しい数のムスリムと対話を重ねながらの旅,ノーベル賞作家の巧みな語り口が冴える,イスラム国探訪記.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
osakanazuki44
1
著者は、トリニダード生まれ、18才で渡英した作家。イラン、パキスタンの旅。特に、大きな事件は起きない。風景・人物描写、表現力の豊かさを感じる。高野秀行の様な破天荒さがなく、淡々と旅している印象。読み手にイスラムの知識があれば、興味深く読めたかも。残念ながらワタクシには難しかった。2019/08/27
ドスカ(旧トマト)
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シーア派のイランと、戦後、インド人イスラム教徒の国家として建設されたパキスタンを、カリブ海の島トリニダード出身のインド系移民三世が旅をする。ヒンドゥー教の家に生まれるも特段の宗教心を抱かなかった彼が眺めるイスラム宗教革命後のイランとイスラム法の支配する国パキスタン。土地の風俗や人々の生活習慣、多様な民と少数派宗派。2015/11/19