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- > 日本の哲学・思想一般(事典・概論)
内容説明
日本の「内」と「外」とをめぐる思考は、どのように交差し変容してきたのか。他の地域との交流を通して育まれた「日本」の自己像と、外側にひろがる世界への意識の変遷を考察する。
目次
1 「内」と「外」の思想史(「辺土」を抱きしめて;小さな「中心」への希求とその後)
2 「日本」という自意識(海を渡った人びと;「日本」の自画像;西洋人のみた日本)
3 異化と同化のはざまから(教養としての中国―規範の鑑と蔑視の対象の間で;西洋崇拝とアジア主義;アジアの脱植民地かと帝国日本―タゴール・ブームと野口米次郎;多民族国家日本)
古典を読む(新井白石『読史余論』;会沢正志斎『新論』;和辻哲郎『風土』)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
8
日本にあった「辺土小国」意識が外からの文化受容を容易にしたのだが、今日〝日本の〟思想が問題になるかぎり、それは西洋から輸入された意識であることが多い。つまり、自分たちは文明国であり、他の非欧米諸国よりは上に立っていると考えるところ。まだ欧米に対しては「辺土小国」意識が残っているが、それがアジアの方には向かない。だから、今改めて「日本の思想」を学ぶ一つ意義は、この己の無意識の世界観を反省の対象とし、また自らの歴史の中にこれを乗り越える素材を見いだすこと。辺土小国の謙虚さをいかに世界性と結びつけるか考えること2019/12/21
陽香
1
201402252017/10/24
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- かっこいいコード進行88