新潮選書<br> 文学は予言する

個数:
電子版価格
¥1,232
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

新潮選書
文学は予言する

  • 鴻巣 友季子【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 新潮社(2022/12発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 32pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月28日 16時10分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038938
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0390

出版社内容情報

小説から見通す世界の「未来」とは。圧倒的な文学案内! トランプ政権誕生で再びブームとなったディストピア小説、ギリシャ神話から18世紀の「少女小説」まで共通する性加害の構造、英語一強主義を揺るがす最新の翻訳論――カズオ・イシグロ、アトウッドから村田沙耶香、多和田葉子まで、危機の時代を映し出す世界文学の最前線を、数々の名作を手がける翻訳家が読み解く。

内容説明

小説から見通す世界の「未来」とは。圧倒的な文学案内!トランプ政権誕生で再びブームとなったディストピア小説、ギリシャ神話から18世紀の「少女小説」まで共通する性加害の構造、英語一強主義を揺るがす最新の翻訳論―カズオ・イシグロ、アトウッドから村田沙耶香、多和田葉子まで、危機の時代を映し出す世界文学の最前線を、数々の名作を手がける翻訳家が読み解く。

目次

第1章 ディストピア(抑圧された世界―ディストピア小説のいま;『侍女の物語』の描く危機は三十五年かけて発見された;大きな読みの転換―『侍女の物語』と『密やかな結晶』 ほか)
第2章 ウーマンフッド(舌を抜かれる女たち;男性の名声の陰で;シスターフッドのいま ほか)
第3章 他者(原作者と翻訳者の無視できないパワーバランス;パンデミックの世界に響く詩の言葉;リーダーの雄弁術 ほか)

著者等紹介

鴻巣友季子[コウノスユキコ]
1963年東京生まれ。翻訳家、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

113
現実世界では宗教的保守主義の立場から同性愛や妊娠中絶を否定し、独裁的支配を正しいとする政治勢力も女性を含む支持を得ている。それはトランプ政権誕生やロシアのウクライナ侵攻でも明らかだが、そんな情勢に危機感を抱く著者はリベラル民主主義こそ不動の正義であり、強権支配や女性差別のディストピア打倒こそ現代文学の使命と主張する。世界で活発化する潮流に日本文学も加わっている事実を紹介するが、無条件に正しいとは肯定できない。文学の力を信じる者として、ある時代の基準だけで過去を裁断するのが当然との時代が来るのを恐れる故に。2023/02/21

情報の削除希望

47
ピンポイントに思っていたことや疑問だった部分が漏れなく語られていてる。あれもこれもとスッキリしつつも、もっと読書数📖上げてから読むべきだったかもという…ちょっぴり後悔も😅取り上げられている作品に未読いっぱいでした。2023/03/09

フム

46
著者のことはアトウッドの『誓願』の翻訳者として知った。35年余りの文芸翻訳だけでなく、新聞や文学雑誌に書評や評論も掲載されていて、名前を覚えてから注目して読むようになった。本書はそれらの原稿を加筆修正してまとめたものだ。読みながら著者の守備範囲の広さと文学の読みの深さにただただ驚いた。その謎も読んで行くとわかる。翻訳とは考き(つらぬき)察る(みる)こと「言葉の水の中を泳ぎながら水の性質について考える」ことだという。そうして来たことで多角的で深い読みができているのか。感心するばかりだ。2023/03/08

かさお

33
ディストピア、ウーマンフッド、他者(翻訳を通じて異質なものと出会う)この3つが著者の20年の執筆生活から滲み出たキーワードらしい。読みたい本をメモってると、とんでもない量に。なにせ約400人近い人物、400近い文学を引き合いに出しているのだから。特に腑に落ちたのは、大きく取り上げられている多和田葉子論。あの何とも比喩しがたい魔訶不思議さを「ズレ、ヌケ、ボケ、逸れ」と論じ、形の無いものに名前が出来たスッキリ感を得た。また、翻訳における政治性、272pの「小説を読む事は宙づりの時間を楽しむ事」も同様→ 2023/07/15

こまり

25
翻訳者でもある著者が、ディストピア、ウーマンフッド、他者の3つの視点から古今の小説を読み解いたもの。とても興味深く読んだ。「ディストピアはユートピアの対抗概念ではなく拡張概念なのだ。両者はいつすり替わるかわからない」各解説に納得。ディストピア三原則。1.国民の婚姻生殖子育てへの介入2.知と言語の抑制3.文化芸術学術への弾圧。ディストピア国家は国民の無関心と忘却を好む。日本もそうなりつつあるのか。鴻巣さんの膨大かつ思慮深い読書に驚愕した。アトウッドの「侍女の物語」と多和田葉子の本を何冊か読みたくなった。2023/04/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20388411
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。