内容説明
病気平癒と救済への祈り―不治の病であった「聖アントニウスの火」の治療を専門とする修道院に設置されていた“イーゼンハイム祭壇画”。この多翼祭壇画の9つの面には、それぞれどのような意味が込められているのか。血を流す小羊、神殿の中で戴冠される少女、両手を広げ聖痕を見せるキリストなど、パネルごとに図像解釈を詳説する。また、謎多き画家グリューネヴァルトの画業と生涯についても、最新の研究を交えて考察。その足跡を辿る。
目次
第1部(“イーゼンハイム祭壇画”をめぐる諸状況;“イーゼンハイム祭壇画”第一面;“イーゼンハイム祭壇画”第二面;“イーゼンハイム祭壇画”第三面)
第2部(グリューネヴァルトの生涯と作品;グリューネヴァルトの「再発見」と受容)
著者等紹介
大杉千尋[オオスギチヒロ]
1986年、神戸市生まれ。神戸大学文学部卒業。トリーア大学美術史学部留学などを経て、神戸大学大学院人文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、鎌倉女子大学非常勤講師、日本大学芸術研究所研究員。専門は16、17世紀のドイツ美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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