内容説明
著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきか問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問わなければならぬ、というメッセージがあった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DAdadaDAI
21
再読。いやはや、また再読したい。小学生の時に読んだ頃のことを回想してしまった。哲学って?考えることの楽しさを覚えた。そんな出会いをさせてくれる本。2014/10/23
Gotoran
20
梨木著『僕は、そして僕たちはどう生きるか』を読みたくて、遅ればせながら、本書を手にした(ただ、予約手違いで、ワイド版を借りる[文字フォント大きく、読み易かった])。思春期の少年(中2)の主人公が、同級生や叔父との触合いを通じて、徐々に自己の心を成長させていく物語。初版、1937年と古いが、いつの世も変わらない、人として大切なこと、思いやり・誠実さ・正直・謙虚さなどの普遍的な倫理観(著者のメッセージ)が、親しみ易い文体の物語の中で、読み手の心に伝わってくる。少年・少女に限らず、大人でも少なからず、↓2012/05/12
リトル
15
★★★ 生きていくにあたり、人としてどうあるべきか?について考えさせられた。’’雪に日の出来事’’のお話で、事件が起きてからのコペル君の葛藤場面は、あるある!と思いながらも辛かった。人は色々な出来事と葛藤しながら生きている。そこでの経験を糧にして生きている。2018/08/24
おだまん
10
同タイトルの宮崎アニメ、円盤を観たので今更。アニメのストーリー自体とは何の関連もないのだけど考えることへのメッセージには共通点があるのでは。ものの見方を教えてくれるのではなく考えることを促す本。2024/07/08
Tadashi_N
10
倫理観があった頃の、今では御伽話みたいな世界。少しでも近づければ。2024/04/05
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