出版社内容情報
北畠親房の理想とする天皇観が格調高い筆致で語られる史論書『神皇正統記』.後鳥羽院以下150余年のきらびやかな貴族の生活を映した『増鏡』.南北朝内乱により滅びゆく公家文化の最後の輝きとなった作品.
内容説明
神代より南北朝後村上天皇にいたる天皇家の歴史を綴る『神皇正統記』は、北畠親房の理想とする天皇観が格調高い筆致で語られる史論書。後鳥羽院以下後醍醐天皇まで百五十年余の優艶で風雅な貴族の生活を映した『増鏡』は、鏡物の伝統をつぐ作品。南北朝内乱により滅びゆく公家文化の最後の輝きとなった歴史文学の双璧。