ごはんの時間―井上ひさしがいた風景

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103502814
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

楽しかった子供時代。父と母の離婚。和解出来ぬまま亡くなった父……あのごはん、このおかずの懐かしい記憶とともに綴るエッセイ集。あのごはん、このおかずの中に、かけがえのない思い出がよみがえる。大正生まれの祖母が東京下町の家で
つくった白菜のおひたし。父が喧嘩で投げつけた衛生ボーロ。銭湯帰りに買ってきてくれたコロッケ。楽しかった子供時代。のちに父と母が離婚してそれぞれに再婚、私は父との間に大きな諍いが起き、和解出来ぬまま父が亡くなった。井上ひさしの長女である著者が、懐かしい記憶とともに綴るエッセイ。

井上 都[イノウエ ミヤコ]

内容説明

大正生まれの祖母が東京下町の家でいつも作っていた白菜のおひたし、父が喧嘩で投げつけた衛生ボーロ、短い間家族で暮らしたオーストラリアで初めて食べたオイスター、徹夜宣言した父と食べたカップ麺、銭湯帰りのコロッケ、息子と食べる冬のキムチ鍋―。よろこびも挫折もある人生に、小さな希望の灯をともしてくれたごはんの時間。過ぎた日々を慈しみ、未来に想いを馳せるエッセイ集。

目次

1(鯵の押寿し;バナナ;衛生ボーロ;茄子の味噌炒め ほか)
2(冷や奴;春のラタトゥイユ;オイスター;小茄子の漬物 ほか)

著者等紹介

井上都[イノウエミヤコ]
1963年3月井上ひさしの長女として東京都・柳橋に生まれる。1987年4月両親の離婚により、父より劇団「こまつ座」代表を引き継ぎ2001年まで務める。2010年3月同座を離れた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yoshida

137
毎日新聞に連載されていたコラムをまとめた作品。井上都さんは井上ひさしさんの娘さんなのですね。様々な料理についてのコラム。そして、亡き父と亡きつれあい。母や息子への想いが込められています。特に和解できずに死別した井上ひさしさんとの関係、事故でつれあいを亡くしたことからも、毎日を大切に生きようとの気持ちが、そっと伝わってくる。「白菜漬け」や「お茶漬け」等の素朴な記憶に、自分の過去を思い出させる。人生長く生きていれば、誰しも色々なことがある。それを抱えて毎日を大事に生きていく。日々はその繰り返しだと思うのだ。2017/10/29

ばりぼー

28
高校の3年間、私はアガサ・クリスティーに夢中だった。結末がわかるまでとにかく怖くて怖くて家の中を壁づたいに歩いた。名前を呼ばれただけで跳び上がり、急に声をかけるなと家族の誰にでも抗議した。寝る前に「一緒におトイレ行ってよ」と懇願するので「迷惑だから読んでくれるな」と妹たちに嫌がられた。しかし、父は喜んでくれ、頼みもしないのにハヤカワ文庫のアガサ・クリスティを全巻取り揃えてくれた。そしてそのうち「おう、今日は徹夜するぞ」と教えてくれるようになった。2020/11/19

メルル

21
自分が経験したことのない世界で、ちょっと戸惑ったり笑ってしまったり、本当は駄目だなぁ~と思いつつも何故か微笑ましくなる。衛生ボーロは爆笑だった。美味しそうな料理もたくさんあって、自分でも作れるかなと…。2016/12/24

ジュースの素

10
井上ひさしの娘さんのエッセイ。何となく侘しさがつきまとうのは何故だろう。 結婚せずに男の子を一人もうけたが その子を育てるのも何だか大儀そう。 父、井上ひさしの事も書かれているが 何と気難しいひとだったのか、ちょっと怖いくらい。 でも外に出た時にちょっとした土産を買ってきた話も多い。作家の父を持つ事の難しさを感じる。2017/12/03

kuu

10
料理につながる思い出。あの時、誰々と食べたご飯は美味しかったなぁ。母親な得意料理のことなど思い出しながら読んだ。今は、自分で作るけど、誰かに作ってもらう食事も楽しみなものだ。2017/01/29

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