出版社内容情報
落ちぶれ貴族に裕福な町人,私利を貪る収税請負人,下賜年金に群がる群小詩人…….17世紀フランス社会を鮮烈に戯画化した『諷刺詩』が,絶妙な七五調韻文訳と克明な註解によって,いまここに蘇った.本邦初訳.
目次
国王陛下に奉る
諷刺詩第1 あわれ詩人は都落
諷刺詩第2 理に働けば詩は書けぬ―モリエール殿に
諷刺詩第3 饗宴遂には大狂宴
諷刺詩第4 人間の狂気は留処なし―ル・ヴァイエ殿に
諷刺詩第5 真の貴族となるために―ダンジョー侯爵に
諷刺詩第6 住むに難儀な巴里の街
諷刺詩第7 諷刺詩人となる宿命
諷刺詩第8 人間などというものは―ソルボンヌ博士M氏に
諷刺詩第9 わが精神にもの申す