出版社内容情報
今や村落崩壊の危機に直面する農山村(中山間地域)は,過疎を克服するプログラムを切実に求めている.本書は内発的発展論を日本の現実と接合させながら,農村と都市の新しい連携こそ隘路を打開する鍵であると主張する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千日紅
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「内発的発展は、欧米が工業化していった経験を元に作られた近代化思想ではなく、宗教、歴史、文化、地域の生態系の違いを尊重して、多様な価値観で多様な社会発展を測ろうとするもの(1頁)」である。「本書は、内発的発展論の見地から日本の農山村の分析を試みた(2頁)。」 内発的発展論を実践している自治体の話を聞くと、元気になります。2012/03/09
壱萬参仟縁
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1996年当時に中山間地域研究の最前線を歩んでおられた著者の、自前の発展の意義を語られている逸品。今読んでも色あせていない。2012/04/04