内容説明
日本の近代文化の中心的な舞台の1つが、現在の中央区明石町界隈にあった「築地居留地」。かつて「東京における外国人の街」として、一種独特な空間を形成していた。この地域から、日本の社会にもたらされたものは、産業・経済・学問・文化・風俗と、実に広い範囲に及び、その影響力には極めて大きなものがあった。本書は、そんな居留地のみならず、日本の近代文化の形成の過程を知るための道標としての書物である。
目次
特別寄稿 創立者トイスラー院長の精神
築地居留地概説
築地居留地と米国長老教会の初期伝道―宣教師C.カロザースの活動
最初のミッションスクール女子学院
ケイト・ヤングマン―築地とともにあった独身婦人宣教師
築地居留地における幼児教育の源流
築地外国人居留地居住者に関する2、3の資料紹介
ヘンリー・フォールズと盲教育
築地に住んだオランダの土木技師デレーケについて
ホテル・メトロポール略史〔ほか〕
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- 和書
- おばさんの金棒