出版社内容情報
スターリン政治体制の形成に決定的意義をもった「上からの革命」に焦点をあて,1926年から1930年前半における政治権力と農民の関係を分析する.スターリン時代を体系的・構造的に把握し,その歴史的特質を明らかにする.
内容説明
本巻第4部は、約26年前に準備に着手し1970年に第1部を刊行した著作の最終巻である。本巻の主たる意図は、「上からの革命」としての特徴が最も凝縮されたかたちで現れた、1929年末から翌30年夏までの農業集団化の過程を、基本的視点を政治権力と農民の接点に据えて追跡し、その政治的帰結を明らかにすることであった。第11―15章がこの意図に沿った記述であるが、これに、全4部の結論に相当する終章がつけ加えられた。
目次
第11章 政策の展開(集団化政策の展開;党指導の強化;家畜問題;プロレタリアート独裁)
第12章 階級としてのクラークの絶滅(背景;政治局決定)
第13章 農村の激動(1930年2月;春まき準備の展開;種子をめぐる闘争;収束への模索;3月危機)
第14章 激動における対抗(党;クラーク;中農;ウラル・シベリア方式)
第15章 統治構造の解体と再編(権力と農民―農業共同体とコルホーズ;ソヴィエト;党)
終章
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