講談社学術文庫<br> ラ・プラタの博物学者

講談社学術文庫
ラ・プラタの博物学者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 501p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061593565
  • NDC分類 480.4
  • Cコード C0145

内容説明

「パンパ」とよばれる大草原が広がる南米のラ・プラタ地域は、ハドスンが青少年期を過ごした土地である。その地をこよなく愛し、自然や野生生物の観察に明け暮れた彼の熱情は、やがて当地の大自然を美しく歌い上げた本書となって結実し、博物学者としてのハドスンの名声を不動のものとした。原典にちりばめられた博物画家スミットによる味わい深い挿画を完全収録し、待望の新訳で贈る博物誌の名品。

目次

不毛のパンパス
ピューマ―アメリカのライオン
生物の波
動物の不思議な武器
鳥たちの示す恐怖心
動物の母と仔の本能
くさいスカンク
蝗虫の擬態と警告色
蜻蛉の嵐
蚊と寄生動物の問題〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ローレンツ🐾

18
最高!こんなに素敵な本と巡り会えて本当に幸せ!1892年に初版が発行。じつに130年も前に書かれた書物。初版本は大英図書館に所蔵されている。この一冊の本から無上の喜びと啓示を受けることができる。挿絵も素晴らしく美しく、各章の終わりに記されている訳注だけでも一冊の本ができそうなくらい内容が深い。自然とそこに生きる生き物たちをこよなく愛していたであろう著者の想いがすごく伝わってきて胸に残る。生涯ともにしたい一冊です。2021/10/28

8
著者が長年親しんだラ・プラタの生態を紹介する本。先駆者に感謝を捧げ、別に鳥について詳しく書いているので割愛したといいつつ鳥の項目は長いという著者の生き物に対する愛情が隠し切れていないのが楽しい。見渡す限りの平原でピューマや鳥たち、昆虫に齧歯類、さらには馬や土地の人間や最後には進化論に応じて生物の行動を推察したりと実に内容が濃い。行ったことのない土地だというのに雄大な平原に思わず思いを馳せたり。だがきっと、その想像を超える世界がそこにはあるのだろう。2013/11/03

だがやもん

6
19世紀半ば、南米アルゼンチンに広がる湿潤な草原地帯『ラ・パンパ』の動物観察記。 青年期までをその土地に暮した著者ならではの、土地の伝承/逸話を交えながら動物の様々な生活を紹介。 情感豊かに自然の美しさを謳っており、自然への愛情も強く伝わってくる。 象の墓場など、一見無駄に思える動物の本能に関する考察が面白い。 また、訳注の充実ぶりが目立つ。 人物などはその略歴に留まらず、19世紀における博物学の概況も窺う事ができて面白い。2012/03/24

shiaruvy

1
コメント予定 [1998.12.10 初版]

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