出版社内容情報
米ソの緊張緩和のなかで,太平洋諸島にはいかなる変化が生じているのか.南太平洋における米核実験の開始から今日に至る海の軍拡の歴史をたどり,「核の海」のはらむ危険性を分析し,非核地帯設立をめざす運動の将来を展望.
内容説明
米ソの緊張緩和、東欧諸国の共産党政権の崩壊などにより、「冷戦はもう終わった」という見方が広まっている。しかし、これらの動向は、太平洋諸島に何の変化ももたらしていない。南太平洋におけるアメリカの核実験の開始から今日にいたる海の軍拡の歴史をたどり、「核の海」のはらむ危険性を分析し、非核地帯設立をめざす運動の将来を展望する。
目次
1 どこで実験するか
2 「ブラヴォー」実験
約束の地へ
4 「われわれは誤っていた」
5 居座るアメリカ
6 基地の島々
7 「アボリジニーなんかどうでもいい」
8 国家ぐるみで
9 ムルロア環礁
10 フランスが核兵器に執着するのは
11 アンザス条約の危機
12 太平洋の非核化をめざして
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