イタリア中世の都市社会

イタリア中世の都市社会

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784000001328
  • NDC分類 237.04
  • Cコード C3022

出版社内容情報

市民の覚書,公証人の登記簿,行政官の会計簿などの史料によって中世末期からルネサンス初期にかけての市民の政治・経済活動や法意識などを考察し,都市条例の研究のみでは捉えきれない生きた都市社会像を描く.

内容説明

フィレンツェを主とした、中世のイタリアの古文書―公証人の登記簿、都市行政官の会計簿、市民の〈覚書〉―にもとづき、中世末期からのルネサンス初期にかけての市民の政治・経済活動や法意識、女性の財産権などを考察し、都市条例の研究からだけでは捉えきれない、「市民の側から」の生き生きとした中世の都市社会像を描く。

目次

1 イタリアの中世都市
2 都市の理想と「真の市民」―14世紀フィレンツェにおける市民権
3 中世イタリア都市における公証人―民衆の法意識との関連で
4 中世後期イタリアにおける都市国家の膨張と市民―ヤコポ・デル・ベーネの会計簿
5 14世紀ピサの商業地区サンタ・クリスティーナ教区について―公証人文書による分折
6 家と家を結ぶもの―中世末期のイタリアにおける嫁資について
7 ある冒険商人の記録―ブオナッコルソ・ピッティの『クロニカ』