内容説明
二億年の眠りから醒めた巨大翼竜ラドン。原作は雑誌の別冊附録として発表されたため、ほとんど入手不可能。(「ラドン」)。ザ・ピーナッツの歌声に導かれ優雅に空を飛ぶモスラは、ゴジラと並ぶ人気怪獣である。これも別冊附録に発表、初の単行本。(「モスラ」)。二大怪獣の激闘を描いて平成ゴジラシリーズの口火を切った傑作。応募入選のオリジナル原作は、もちろん単行本初収録。(「ゴジラVSビオランテ」)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
70
「空の大怪獣ラドン」の原作「ラドンの誕生」、「モスラ」のノベライズ「大怪獣モスラ」、「ゴジラVSビオランテ」原案の3作品収録。「ラドン」は中々全体像を現さない、その正体を追う過程の緊迫感が凄く、「モスラ」は原作の「発光妖精とモスラ」の重厚感とはまた違う、軽妙な語り口が面白い。どちら共、映画との大きな違いはそれぞれのラスト、「ラドン」のラストは映像でも観てみたい壮大なもの。「ビオランテ」は短いながらもディティールもしっかりとしていて、映画がこの原案に沿う形で作られたのも納得です。2018/01/05
まえすとろ
39
1993年に出版芸術社より刊行された怪獣映画のノベライズを集めた小説集。1956年、黒沼健による検討用台本を宣伝企画の一環として「中学生の友」別冊附録としてノベライズした『ラドン誕生』、1961年公開『モスラ』の草案として書かれた小説「発光妖精とモスラ」の完成台本を元に、当時の中学生向けの月刊誌「中学時代1年生」付録として吉田誠によるノベライズ作品『大怪獣モスラ』、1984年に公開された新生ゴジラシリーズ第2弾としてストーリーを一般公募して採用された小林晋一郎によるシナリオ『ゴジラ対ビオランテ』を収録。2015/11/09
ヴィオラ
5
実は「モスラ」も「ラドン」もちゃんと観たことがないんで、今度見てみようっと。その昔、「ゴジラ復活委員会」なる秘密結社に入って活動までしたのに、新作「ゴジラ」のあまりの酷さにすっかり熱の冷めた自分にとっては、それ以降のゴジラは存在しないも同然なんですが…実は傑作とかあるのかしら???●「ラドンの誕生」「大怪獣モスラ」「ゴジラVSビオランテ」2013/05/08
1977年から
0
1994年
sucksuckhello
0
ゴジラvsビオランテの原案が掲載されている。実際に映画になったものの方が洗練はされているけれど、映画を名作たらしめているエッセンスはすべてここにある。2021/04/10