出版社内容情報
「……菅原。わしの誘いを断ると申すか?」
私は天神さまこと、菅原道真(すがわらのみちざね)。人間社会に紛れて、今日も生きている。
お花見、山登り、地元の夏祭り…豊穣の神・お稲荷さまこと宇迦之御魂さまからのお誘い。
お稲荷さまには返せぬほどの恩義があるが…行きたくない!!!
神々の世界は年功序列、コンプライアンスという言葉などない――。
神さまたちの人間味あふれる日常譚、待望の第2巻!
装画:浮雲 宇一
【目次】
内容説明
私は天神さまこと、菅原道真。皆さまご存じのとおり、太宰府天満宮に祀られている学問の神さまである。好きな食べ物は卵かけご飯。家電製品の扱いはちょっと苦手。築五十年のオンボロ四畳半アパートで暮らしている。この国には八百万の神々がいるが、私も含め皆、人間社会に紛れて生きている。子ども会の神輿に同行したり、山登りで泣きそうになっていたり、クリスマスパーティーで泥酔していたり…。神々の世界は年功序列、コンプライアンスという言葉などない―。
著者等紹介
嗣人[ツグヒト]
熊本県荒尾市出身。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす専業作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
101
じわじわとくる一冊。菅原道真を主軸に描くほっこり神様シリーズ第二弾。やっぱり一話目からいい。春夏秋冬、神様たちがしれっと人間社会で過ごす日常が優しさと温かさと笑いでじわじわと心を潤し、じわじわと涙腺も刺激してくるこの世界観がいい。お花見、山登り、釣り、夏祭り…豊穣の神、宇迦之御魂さまからのお誘いに付き合う菅原道真の姿はまさに上司からの誘いを断れない現代人そのものでほのぼの。神様の眼差し、氏子たち、特に子供たちへの幸せを願う想いがたまらない。季節の神様の章はほっこり、ラストの宇迦之御魂さまの章はグッときた。2026/06/07
がらくたどん
46
もう「雷公」なんて言わせない!元祟り神ながら心機一転(?)今は大宰府で当代一番人気の学業成就神として身を粉にして志ある若者に尽くしまくる天神道真君の八百万交遊録の第2弾♪冒頭に道真11歳(!)の漢詩「月夜見梅花」を配し、人の子の喜事難事を見守る神様連の大らかで慈愛に満ちた春夏秋冬を描く8編は今作も稚気と滋味に溢れて心がホゥと緊張を解く思い。でもやはり最後の「四季の章」が心に残る。本作で舞台に上がるのはお稲荷様の主祭神宇迦之御霊さん。意気軒高な酒豪爺さんが頼りなく惑う「ウカ」だった頃の物語、知りたくない?2026/05/06
ポチ
38
天満大自在天神の菅原道真公が神様や人間たちとの日常を苦労も交えながら面白おかしく綴る第2巻。度々登場する宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)お稲荷さんの主祭神の話しは切なかった。2026/04/17
ハルめめ
16
シリーズ第2弾。日本にいらっしゃる八百万の神様。現代に暮らす神々の日常や悲喜こもごも。いろいろなお社とそこに祀られている神さまたちのお話など、そうなんだあ~と思うところもあったりで面白い。特に秋を司る竜田姫の紅葉のお話が好き。最後のお話は切なかったな。2026/03/25
よみとも
9
現代に生きる八百万の神々の物語がシリーズ化!菅原道真が主人公ですが、9編からなる2作目は宇迦之御魂様が大活躍で、最終話は宇迦之御魂様の誕生エピソードです。「仏と違って、神は祟る」と語る菅原道真に突っ込み、フキコさんを見送る玉依姫の言葉に泣き、若き宇迦之御魂様の苦悩に考えさせられ、今作もしみじみと楽しく読了しました。このシリーズを読むと神社にお詣りしたくなります。夢枕獏さんの陰陽師のようにポツポツとでもいいので、長く続いて欲しいシリーズです。2026/04/24




