怪談 5分間の恐怖 病院裏の葬り塚

著者名：中村まさみ【著】

金の星社（2021/07発売）

• ISBN：9784323081144

内容説明

不安奇異夜話　何度もおしよせる恐ろしくも不思議な世界……

全国各地の怪談ライブで、心に響く「実話怪談」の語りを続けている著者が贈る怪談短編集 シリーズ第４弾！

“実話怪談”を語るという分野の先駆的存在として、ファンキー中村の名前で、全国で怪談会を開催する著者が贈る「怪談 ５分間の恐怖」。“中村怪談”の特徴は聴く者に「命」を感じてもらうこと。一話５分以内で読み切れる、怖いだけでない怪談短編集。朝読に、読書が苦手な子どもたちに、ぜひ読んでいただきたいシリーズです。

タクシーの乗客が指定した場所は病院裏にある塚だった……という表題作の他、１話５分で読める実話怪談、全35話を収載。

【収載作品】

通用口／こわれる女／夢と現実／小翠／土人形／接近遭遇／深夜の訪問者／吹雪の中で／樹海で拾ったもの／小虫の願い／南方戦没者たちとの夜／妖怪 丸毛／人形に宿る思い／入ってくる……／病院裏の葬り塚／新三郎の話／廃線の鉄橋／土の下より／意思を持つ車／上階より飛び下りあり／霊に惹かれた男／おそろしさま／血吸いのふみ切り／おいなりさん／箱／八王子城跡トンネル／ぜんまい／非情怪談／片方だけ／霊たちの宴／百合の塚／開かずの間／文化住宅／風の通るホテル／あの世とこの世

目次

通用口／こわれる女／夢と現実／小翠／土人形／接近遭遇／深夜の訪問者／吹雪の中で／樹海で拾ったもの／小虫の願い／南方戦没者たちとの夜／妖怪　丸毛／人形に宿る思い／入ってくる……／病院裏の葬り塚／新三郎の話／廃線の鉄橋／土の下より／意思を持つ車／上階より飛び下りあり／霊に惹かれた男／おそろしさま／血吸いのふみ切り／おいなりさん／箱／八王子城跡トンネル／ぜんまい／非情怪談／片方だけ／霊たちの宴／百合の塚／開かずの間／文化住宅／風の通るホテル／あの世とこの世

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[うなぎ]

図書館。表紙も中身もなぜこれが児童書コーナーにあるという謎。今回は平山夢明みたいに最悪なシチュエーションで一番出会いたくない姿で襲うゲログチャ人体破壊幽霊が何回か登場して、特にいきなり風が吹いた部屋の話が恐怖。うぇえ気持ち悪い。その他は不気味な小箱の話と、ぜんまいを巻いたような音が急に聞こえる部屋が怖かった。それ、きっとぜんまいじゃないよね。有名な鳩が来る部屋的なアレだよね！！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡

2023/07/13

[彩灯尋]

いつも通りさくっと読めて面白かった。自分はなにも見えない×感じないだから創作物のように感じてしまうけど、見える人からしたら日常なんだろうなって常々思ってる。

2018/12/06

[王天上]

3冊も読むといくらなんでも体験しすぎ感がすごい。

2017/07/29

[梨紗]

表紙が素晴らしい・・・って何回言うんだってかんじですが素晴らしいものは素晴らしいのです。菊池杏子さん、この方の作品で絵本（もちろんホラー）読んでみたいです。さて、本文で一番印象に残ったのは、土人形ですね。子供でも関係ないんだなと。後始末は本人がしないといけないんですよね。あとは、土の下より、おいなりさん、片方だけ、霊たちの宴、開かずの間、文化住宅などが好きです。

2017/07/29

[風坂]

「また、いる・・・」と続けて。なるほど、と納得する話ばかりで何故作者がこんなに多く霊体験をするのかが少し分かった気がした。幸か不幸か恐怖のその先にあるものに気づいてしまえるからか。霊にやたらと同情するわけでもなく、ただ怖がり拒否するわけでもなく「なるほどな～」と受け入れるその感性のせいなのか。面白かった。とにかく子供には「なんでもかんでも拾ってくるな」と教えたい。ドラマ化してくれないかな・・・。

2017/10/10