SF作家の地球旅行記

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863113411
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0026

出版社内容情報

人気SF作家・柞刈湯葉、初旅行エッセイ。

首里城、筑波山、ウラジオストク、モンゴルの草原…
何のために旅に出て、何を思い、何を目指すのか。SF作家の目を通して楽しむ新感覚旅行記。

2019~2021年note投稿作品を大幅に加筆・修正した海外編4柞&国内編8柞、さらに[架空旅行記]として書き下ろし短編小説2作(月面編/日本領南樺太編)を加えた。

ーーだいたい僕はどこへ行っても似たようなことをして、似たようなことを考えている。そこには環境によらない恒常的な自己同一性みたいなものがうっすらと見えてくる。(あとがき より)

目次
チップがないならポテトを食べればいいじゃない (海外編・カナダ)
能登半島をレコンキスタする (国内編・石川)
飛ぶのは恥だが役に立つ (海外編・上海)
本当の東京砂漠はここにある (国内編・伊豆大島)
2時間半で行けるヨーロッパに行けない2年半に捧ぐ (海外編・ウラジオストク)
琵琶湖マトリョーシカ構造 (国内編・滋賀)
人間を荷物とみなせば人馬一体 (海外編・モンゴル)
琉球の長い午後 (国内編・沖縄)
青春18きっぷで人生のレールを踏み外す (国内編・鉄道旅行)
穏やかな夜に身を任せるな、老いても石油を燃やせ (国内編・静岡)
電車に乗ってチバニアンを見に行った(国内編・千葉1)
鋸山が実写版マインクラフトだった (国内編・千葉2)
日本国民は筑波山にどのような態度で向き合うべきか (国内編・茨城)

静かの海では静かにしてくれ (架空編・月面)
南側と呼ぶには北すぎる (架空編・日本領南樺太)


【著者略歴】
著・文・その他:柞刈 湯葉

2016年、小説投稿サイト「カクヨム」に投稿した『横浜駅SF』が第1回カクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞を受賞し、デビュー。著書に『重力アルケミック』『未来職安』『人間たちの話』『まず牛を球とします。』他。

内容説明

SF作家×旅エッセイ。首里城、筑波山、ウラジオストク、モンゴルの草原…この惑星は未知なるものであふれてる。

目次

チップがないならポテトを食べればいいじゃない(海外編・カナダ)
能登半島をレコンキスタする(国内編・石川)
飛ぶのは恥だが役に立つ(海外編・上海)
本当の東京砂漠はここにある(国内編・伊豆大島)
2時間半で行けるヨーロッパに行けない2年半に捧ぐ(海外編・ウラジオストク)
琵琶湖マトリョーシカ構造(国内編・滋賀)
人間を荷物とみなせば人馬一体(海外編・モンゴル)
琉球の長い午後(国内編・沖縄)
青春18きっぷで人生のレールを踏み外す(国内編・鉄道旅行)
穏やかな夜に身を任せるな、老いても石油を燃やせ(国内編・静岡)〔ほか〕

著者等紹介

柞刈湯葉[イスカリユバ]
2016年、小説投稿サイト「カクヨム」に投稿した『横浜駅SF』が第1回カクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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なっぱaaua

59
「横浜駅SF」や短編集でお馴染みのSF作家柞刈湯葉氏の旅行記。この人の文体は馴染むので自分には合っていると思っている。旅行記ですが何か為になるかといえばそうでもなく、感性を教えてもらい無駄知識の様なものだけが残りますが、それで良いのだ旅なんて。特にイトマンスイミングスクールは糸満市と関係があるって自分も思ってたので「伊藤萬」だったのは結構驚いた。どうでも良い話だが。大人の青春18きっぷの使い方は成程と思ったが、その使ったルートはどうだろうか。~続く~2022/10/11

tonnura007

58
SF作家による海外(4つ)&国内(8つ)旅行記。 「はじめに」で惹きつけられてしまった。「ただ駅のホームをなんとなく歩きたくなる人のためのエッセイである」という時点で普通ではない。著者特有の視点と思考回路が巧く描かれる唯一無二の旅行記である。 本作は海外と国内の旅行記とあるが、最も感動したのは架空の月面と南樺太。これぞSF作家による旅行記の真骨頂。宇宙に行ったことがある人などに取材をして情報を得るのだろうか。南樺太のJR樺太本線や国境駅のみどりの窓口はシュールだし、月面のお土産物のオチには思わず捧腹絶倒。2024/09/09

路地

49
軽妙で緩い紀行文ながら、架空の地への旅になった途端に饒舌になるところがSF作家ならではという感じで楽しい。ノリツッコミに柞刈さんの頭の良さが垣間見える。2023/04/07

山田太郎

23
あんまり期待せずに読んだらえらく面白いテンポいいというか文章上手というか作家だから当たり前と言われそうだけど。旅行行きたくなるというか家族で行くとあれはイヤだの文句多いので、最近一人であちこち行くのが好きですが。小説も持ってたので、読んでみようかと思いました。2023/08/21

yyrn

22
小説家になる前の研究者時代から国内外に出かけ、小説家になってさらに拍車がかかり、アチコチに出かけては旅先で見聞きした際に頭に浮かんだことを友達にダベるように綴っている本。また現地に行った際には役立つような?理科系的な小ネタやTipsがたくさん紛れていて、そこも楽しい。▼カナダで国境越え→能登半島の先端へ→上海でリニア乗車→伊豆大島の砂漠→ウラジオストク→琵琶湖に浮かぶ島々→モンゴルの草原で4日間の乗馬ツアーキャンプ→静岡の油田→チバニアンと鋸山→筑波山登山⇒月旅行記?⇒カラフト旅行記?さあ、もっと行こう!2023/04/01

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