内容説明
バックパッカーはなぜクレイジーなジャーナリストになったのか?誰もが避ける危険地帯の取材はどうして可能なのか?世界の危険地帯に生きる人たちはどんな生活をしているのか?海外を歩くときに私たちはどこに気をつければいいのか?怖くて面白くて少しだけ役に立つ、ヤバい旅エッセイ。
目次
1章 旅する理由
2章 地球の“ヤバい”歩き方(取材;スラム街;ドラッグ;犯罪・トラブル)
3章 旅の流儀(旅のテクニック;旅のファッション)
著者等紹介
丸山ゴンザレス[マルヤマゴンザレス]
1977年、宮城県生まれ。ジャーナリストであり編集者。國學院大學学術資料センター共同研究員。大学院修了後、無職、日雇い労働、出版社勤務を経て独立。危険地帯や裏社会を主に取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
72
クレージージャーニーに出演していたジャーナリスト、丸山ゴンザレスさんの旅のコツ本。スラム街の話や危険地帯での取材など、いろいろな丸山流テクニックがかかれる。▽そんな危険が!と、全く旅に縁のない自分ですが、とても楽しめました。2022/01/21
あやの
39
少し前まで「危険地帯取材と言えばこの人」という感じだった。が、高野秀行さんなどが更にぶっ飛んでいるので、書かれていることはそこまで目新しくないと思ってしまった……私の感覚がバグっている⁉️ゴンザレスさんは昔のバックパッカーの流れを汲んでいるのかも。本書も危険地帯と言うか、各国のスラム街を歩くときの指南書の感がある。最低限の衛生には気を遣い、顔の聞く人に案内をしてもらうなど、かなり気を付けているのが分かる。今、スラムに1人で入っていく旅系YouTuberも多いが、身を守ることを本当に考えているのかな?2024/09/25
kawa
34
安心安全(流行語?…安心は主観的感性の問題、安全は客観的・科学的な問題なのでそれを団子にして議論しても混乱すると思うが)な旅をしたい年頃なので、せめて本読みでドキドキ旅を楽しみたくての本書。内容は「危険地帯の歩き方」ノウハウの一端を伝授の趣きで、やや肩すかし。が、フィリピンで頻発していたという手荷物への銃弾混入トラップや手荷物の管理の仕方などは参考になることも。2021/07/02
雲をみるひと
22
危険地帯への旅行記などの著書がある作者だが、本作は体験というより伝聞のトピックが多いこともあり他作とは少し趣が異なり一般化された旅エッセイの要素があるように思う。とは言え、トピックの選定方法が秀逸で引き込まれる点はさすがと言える。2024/08/02
マッキー
13
スラムや裏社会を取材する上での交渉術やコツなどが書かれている。一般旅行客はこういう行為に縁がないと思うが、賄賂の相場、通貨代わりのタバコ、裏社会で働く人へのアポの取り方、殺しの引き受け価格、大麻の入手法など、普通の観光ではまず知りえないことが網羅されている。好奇心をくすぐられた。「交通事故で相手にぶつかったら車の修理代や治療費が高くつくので轢き殺してしまった方が安上がり」というのには驚いた。命の価値は諸外国では驚くほど安い。後半に、一般の旅行でも使える持ち物や衛生面での心掛けが書かれていて、これは役立つ。2021/08/17