内容説明
あなたのふるさとは、どんなところですか?そこでは、どんな歴史や物語が紡がれてきましたか?そして、どんな素晴らしい風景に出会えますか?掘り起こせば私たちの国は、虚実入り混じった、数えきれぬほどの歴史や伝説、言い伝えに彩られています。そんなふるさとの町や村に埋もれてきた、歴史譚や懐かしい原風景に出逢う旅。さあ、日本をもう一度、ひもといてみませんか?収録地域:京都・滋賀・大阪・兵庫。各府県の重要伝統的建造物群保存地区も収録。
目次
京都府(成生―若き僧侶の悲劇を秘めた、美しい漁村;上世屋―日本の原風景の要素が、すべてここにある ほか)
滋賀県(菅並―稀少な「余呉型民家」を今に残す、美しき隠れ里;曲谷―失敗作はアート作品?住民全員が石工だった村 ほか)
兵庫県(小代―「小さな田んぼ」の村は、黒毛和牛のルーツだった;生野銀山から福崎へ、「銀の馬車道」をゆく ほか)
大阪府(能勢―藁葺屋根と棚田が美しい里山の町;千提寺―三百年以上も沈黙を守り続けた隠れキリシタンの里 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てつJapan
10
【良かった】観光地化されていない集落の写真集。枯れた風景の好きな人にはお勧めです。2020/04/04
チョビ
3
いきなり戦後のすぐの有名放火魔(三島由紀夫と水上勉が書いてます)の田舎が出てきて、この21世紀になっても隔離された村から都会に放り出されて何考えたんだろう。出てくる関西の田舎はよく言えば風光明媚だが、悪くいうと陸の孤島。この町たちはこれからどうなっていくのだろう。自治体も大河ドラマ誘致をしていっときの応急処置はいいが、それは交通網が発達した場所に限定されるもの。おそらく再びその小説が映画化されても多分何も生み出さない。そう思えた。2020/01/27