- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 読み物
- > 短編集・アンソロジー
著者等紹介
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長で、現在は怪談専門誌「幽」編集顧問。『遠野物語と怪談の時代』で日本推理作家協会賞を受賞
羽尻利門[ハジリトシカド]
1980年兵庫県生まれ。立命館大学国際関係学部卒。日本児童出版美術家連盟会員。大学卒業後会社勤めを経て絵本作家・イラストレーターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
99
豪華な顔ぶれの11篇。八雲はたくさん読んでるつもりだったけど掲載の『因果ばなし』は初読みで怖かった。女性なら胸が痛くなるはず。(物理的に)岡本綺堂『笛塚』小松左京『くだんのはは』三島由紀夫『復讐』吉屋信子『鬼火』どれも粒揃いの面白さ。ジュニア向きなので注釈だらけで読み飛ばしたくなるが、このシリーズの注はあなどれない。〈髪が乱れて顔は見えぬ〉に対して「貞子のスタイルである」なんて書いてある。編者・東雅夫さんの知見と茶目っ気が垣間見えて楽しい。2018/08/09
☆よいこ
74
子供向け古典怪談集「呪い」テーマ。ふりがな注釈がとても親切でわかりやすい。[笛塚:岡本綺堂]呪いの笛[百物語:三遊亭圓朝]蚊帳を押す手[因果ばなし:小泉八雲]乳房に張り付く手[這って来る紐:田中貢太郎]髪で紐を[遠野物語(抄):柳田國男]オシラサマ、座敷童子[予言:久生十蘭]豪華客船で自殺の夢[くだんのはは:小松左京]件[復讐:三島由紀夫]玄武[鬼火:吉屋信子]ガス集金[鐵輪:郡虎彦]安倍晴明[咒文乃周圍:日夏耿之介]本文より解説▽濃ゆい。2020/08/16
モモ
51
文豪たちの怪談を十代向けに分かりやすく編纂されたシリーズ。岡本綺堂『笛塚』持ち主を不幸にする笛。小泉八雲『因果ばなし』恨みがこもった手が恐ろしい。柳田國男『遠野物語』座敷童が去る怖さ。久夫十蘭『予言』呪いの予言が次々に的中していく様子が怖い。小松左京『くだんのはは』家の中にいる謎の人物。悪臭をはなつ繃帯が怖い。三島由紀夫『復讐』復讐される側から語られているが、復讐の理由を知ってしまうと、とたんに同情できなくなり心がぐらついた。郡虎彦『鐵輪』具体的に描かれた丑の刻詣りも恐ろしい。他のシリーズも読んでみたい。2020/09/29
藤月はな(灯れ松明の火)
50
久生十蘭の「予言」や三島由紀夫の「復讐」、吉屋信子の「鬼火」なども収録されており、中々、趣味が良い。個人的に橋姫伝説を基にした戯曲『鐵輪』がお気に入り。橋姫伝説を基にした作品の多くは女が橋姫へと堕ちる元凶である夫は助かるのが不満だったのですが、こちらは阿部晴明にも見放され、余命宣告されてしまうのですから!そして浮気女の流した血が呪いによって沸き立った湯気に目が灼かれつつも釘を打つ女の言葉のなんと哀しき事よ。〆は「咒文乃周圍」。物騒な内容だが、それぞれの翁が何に相応しているのかを読むとこの詩は呪いを浄化する2026/06/01
mii22.
48
ジュニア向けの文豪怪談アンソロジー2冊目。「呪い」がテーマ。ジュニア向けだがすべて原文を使用、分かりやすく総ルビ詳細な注釈がつけられている編集のセンスが光るシリーズ。編者東氏の解説はいつも面白く興味をそそられる。呪いをかける際に用いられる呪物についての記述にありふれた日用品が時と場合によってこのうえなく禍々しい呪詛のシンボルに一変するとあるがなるほどなぁと思った。一番怖いのは身に覚えのないことで知らない者から呪われること。ましてや自分も何も知らないまま呪われているほど恐ろしいことはない。2021/08/21




