内容説明
中世騎士物語の定番「アーサー王」。王者の剣エクスカリバー、円卓の騎士ランスロット、聖杯探究物語…、5~9世紀のイギリスを舞台にしたアーサー王と円卓の騎士たちの物語は西洋ファンタジーの源泉でもある。本書は登場人物一人ひとりにスポットをあて、その人物を見ていくと共にストーリーを追っていくという形で進んでいく。
目次
第1章 アーサー王の誕生
第2章 少年王アーサー
第3章 円卓の騎士
第4章 聖杯探求
第5章 アーサー王の死
概説 アーサー王伝説の成立と沿革
著者等紹介
佐藤俊之[サトウトシユキ]
1966年生まれ。東京都出身。東京造形大学中退後、執筆活動に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ちぇしゃ
10
論考集で火が付いたアーサー王伝説の流れでついうっかりと購入。大当たり。登場人物ごとにその人物が、どの家の生まれの騎士なのか、どういういきさつでアーサー王とかかわったのか、どんな役割を担っていたのか事細かに説明してくれているので大変便利。アーサー王伝説ってエゲレスの「時代劇版渡る世間は鬼ばかり」っぽい。出てくる人間全員が不完全で自分の欲求や欲望に忠実、そこが魅力のひとつかな。マロリー版を基に書かれているからどのアーサー王の物語から入ったかによっては違和感があるかもだけど、辞書的な役割に使えそうな一冊でした2019/07/29
いきもの
2
アーサー王伝説に出てくる人物たちをおおよその時系列順で紹介。話の流れも掴めるので分かりやすい。2021/07/01
棚から一つ神
2
アーサー王伝説。かなり長い話なのでしょうが、登場人物ごとにストーリーが順序良くまとめられていて、初めてでもよくわかりました。中世、イギリスの騎士物語。面白いですね!2020/11/23
ころすけ
0
15 年くらい前に買った本が、ようやく読み終わった。アーサー王伝説を、各登場人物を切り口にして説明していくスタイル。そのためか、話の重複が多々あるものの、あまり気にならない。逆に、つながりが良く分かった。とりあえず、女性関係で破滅する人が多すぎる。これが中世ヨーロッパの価値観なんだろうか。2017/07/30
リンダ
0
アーサー王伝説を登場人物ごとにまとめたものなので、通して読むと話が行ったりきたりしたり、同じエピソードを繰り返したりでくどく感じる部分もあるのですが、内容はわかりやすかったです。代表的なエピソードは把握できたので良かった。挿し絵が美しい。2015/04/25