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出版社内容情報
世界の注目作家１５人が、ワシントンＤＣ、北京、ナイロビ、イスタンブールまで万華鏡のような書店の魅力を描くアンソロジー。
内容説明
北京の食品マーケットに隣接する隠れ家のような書店から、ワシントンＤＣ、ベルリン、ナイロビ、イスタンブールの古書店街まで―作家を育てたのはどの国でも「街の書店」だった。世界の注目作家１５人のアンソロジー。
著者等紹介
ヒッチングズ，ヘンリー［ヒッチングズ，ヘンリー］ ［Ｈｉｔｃｈｉｎｇｓ，Ｈｅｎｒｙ］
１９７４年生まれのイギリスの作家、批評家。サミュエル・ジョンソンをテーマにロンドン大学で博士号を取得。２００５年に発表した『ジョンソン博士の「英語辞典」―世界を定義した本の誕生』は高く評価され、研究者の優れた著作に贈られる米国現代語学文学協会の賞を受賞。二作目の『ザ・シークレット・ライフ・オブ・ワーズ』（未訳）ではジョン・ルウェリン・リース賞とサマセット・モーム賞を受賞した。オックスフォード英語辞典のコンサルタント・エディターを務めており、２００９年からイブニング・スタンダードに演劇評を寄稿
浅尾敦則［アサオアツノリ］
１９５６年、広島生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。音楽雑誌の編集部勤務を経て翻訳を手がけはじめる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あも
82
翻訳・エッセイ・アンソロジーと苦手のトリプル役満。なのに夢中で読み耽った。各国の作家が自身の大切な本屋について綴るエッセイ集。優れた随筆は最早物語だ。古書店での出会いと喜び、積読本への思いに深く頷き、Amazonディスに笑う。英米のみならず、エジプト、中国、北欧、南米…。彼らが本を愛する気持ちを触媒に読み手は世界中の本屋へと誘われる。この本を抱いて世界中を旅したのだと心から言える。どの国も本と書店を取り巻く状況は厳しい。それでも本を愛する人々がこの星にいることを寿ぐ。本を愛する皆にも心からオススメしたい。2018/12/05
南雲吾朗
47
色々な作家の本屋に対する思い入れが感じられる。本屋さんで本を買うのは、インターネットで欲しい物を手に入れるのとは、また違った楽しみがある。何気なく手に取ってパラパラ拾い読みをして「あっ、面白そう」っと購入する。ほとんどハズレた事がない。また、そういう本が思いれのある一つに成ったりする。本との出会いが本屋さんにはある。この本には、各種作家の思い出の本屋と一緒に思い出の本が掲載されている。そんな本は、当然の事ながら読みたくなってしまう。また、読みたい本が増えてしまう…すごく幸せだ。2018/05/10
テツ
35
世界各国の作家さん達が語る本屋とのおもいで。まだ触れたことのない何百何千もの物語と世界が収納されている本屋という場所は、読書を趣味とし本を愛する人間にとっては神殿に等しい。ずっと楽しみにしていた新刊。帯の文章が気になって手にしたノーマークの一冊。フェアで陳列された名作の数々。夜空に散りばめられた星が煌めくように全ての本は僕たちに向けて発見されるために輝きを発している。また次の休みにも本屋に出かけて新しい世界を旅しよう。彼らは読まれることをずっと待っている。2018/02/12
くさてる
29
世界中の作家が語る思い出の本屋についてのエッセイ集。国と時代によって、本というものの価値自体が違う上に、本屋そのものの形式も違う。その違いが面白かったけれど、共感できるのは、ただ本を読む楽しさ、幸せを語るときの言葉。大雪の日に古本をあさる楽しみを描いた、マイケル・ディルダ「雪の日」数十年前の中国で本を楽しみということはどういうことかを教えてくれるイーユン・リー「おとぎ話はいつも幸せな結末をくれる」が良かったです。2018/02/17
かもめ通信
27
アンドレイ・クルコフやフアン・ガブリエル・バスケス、イーユン・リーやダニエル・ケールマン……１５人の作家たちが、それぞれにゆかりのある町の思い入れのある本屋について語るアンソロジー。読み終えた後は、本屋さんにいかねば……それも今すぐに！そんな気持ちにさせられる。2018/01/05
