光人社NF文庫
特攻大和艦隊―帝国海軍の栄光をかけた一〇隻の明暗

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769824589
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

海軍は特攻機による沖縄総攻撃に呼応し、世界最大最強の戦艦「大和」を水上特攻に投入した。随伴する最新巡洋艦「矢矧」と歴戦駆逐艦八隻―昭和二十年四月七日、護衛機なき日本海軍最後の水上艦隊は、いかなる最期を迎えたのか―敗れても悔いなき戦いを演じた「大和」艦隊乗員の各艦それぞれの死闘を克明に綴る海戦記。

目次

戦艦「大和」―巨星墜つ
巡洋艦「矢矧」―矢面に立ち戦艦並みの頑強さで徹底抗戦した新鋭巡洋艦
駆逐艦「朝霜」―機関故障で落伍、孤軍奮闘、総員戦死、目撃者なき悲運艦
駆逐艦「浜風」―今もなお固い結束を誇る乗組員の意気軒昂
駆逐艦「磯風」―「矢矧」救援に駆け付け、無念の被弾
駆逐艦「霞」―真珠湾以来歴戦の強運艦さてこその最期
駆逐艦「涼月」―奇跡!不屈の闘魂が後進で帰投、間一髪で着底
駆逐艦「冬月」―防空駆逐艦、その本領を発揮して奮戦、生存者も多数救助
駆逐艦「雪風」―敢闘し最後まで無傷、日本海軍きっての不沈艦の栄誉
駆逐艦「初霜」―戦死者なし、心抜抜群のうえに強運を加えた優秀艦
戦闘機隊は、その時―上空直衛の零戦は、待機していた

著者等紹介

阿部三郎[アベサブロウ]
1923年、栃木県足尾銅山に生まれる。群馬県立前橋中学、東京中野中学から海軍兵学校第73期生として入校。1944年3月、同校卒業。42期飛行学生として1945年2月卒業。実施部隊である五航艦203空戦闘311飛行隊に配属され、沖縄戦に参加、三航艦252空304飛行隊に転属。海軍中尉。戦後、東京大学を卒業。旺文社、財団法人LL教育センター、全国朝日放送、朝日映像に勤務
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そらのひつじ

5
大和特攻を生き残った人たちの証言も交え、多角度的に描いた戦記。戦艦大和だけでなく同行した艦も一隻づつ詳細が述べられていて、そのエピソードには時に涙した。戦艦並みの奮闘を見せた矢矧、その最期を目撃されることもなく沈んだ悲劇の駆逐艦朝霜、大損傷を負いながらも船員たちの必至努力で生還を遂げた涼月、数々の激戦を生き抜き菊水作戦でも不沈を遂げた雪風など、大和以外にも心に留めるべき歴史と逸話がある。感動すると同時に、やはりこのような惨劇を起こす戦争を繰り返してはならないとあらためて感じさせられた。2014/11/01

沙弥

2
読み終わって少し時間が経ってしまったが…。大和以外の護衛船にもスポットが当てられていて、如何に戦ったか、その瞬間、どのようであったかをほんの少しだけ垣間見る事ができた気がした。もちろん筆者の想像によるところも、多分に含まれていたのだが。 十二国記の中に「人は愚かだ。苦しければなお、愚かになる」という台詞があったな、と不意に思い出した。2022/09/17

泥岳

2
随分前に読了したので、内容はわかんないよう。……とまれ、大和矢矧雪風以外にも脚光を浴びせた一冊。そう言えば鹿児島の加世田育ちの祖母が「大和が沈むのを見た。蜂に刺されているようだった」と昔語っていたが、それは恐らく朝霜だろう。加世田の白い砂浜から、或いは高台から、朝霜を看取った人達がいたのだ。2016/01/23

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