内容説明
深川の足袋屋「大泉屋」の店先に立った二人の大男。六尺を超える彼らは「高尾山薬王院の大天狗さまの使者」と名乗り、店に喜捨を迫った。高額の支払いを断った翌日、「足袋屋」の店先に巨大な石が置かれ、力自慢の次助がこれを怪力で元の場所へ動かしたのだが、さらに同じことが…その数日後、「足袋屋」の番頭の伊兵衛が行方不明となり、佐平次たちは「大天狗の使者」とのつながりを調べはじめた。書き下ろしで贈る、大好評のシリーズ第六弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hironobu
3
ここまで、あまり目立たず陰となって佐助を支えてきた次助が大活躍。大天狗さまの使者の謎を解く。しかし次助はめっさ力持ち。佐助も知らない次助の過去も明らかに。2017/04/24
ひろたけ
1
今回は次助の活躍、でもどれほどの力持ちなのか?2016/09/01
FK
0
シリーズ第六作。面白くかつホロリとさせる。上手いものだ。このシリーズ も快調というところ。今回は佐助がかなり上役である同心に逆らう(?)・自己主張するところが面白い。2006/11/07
犀門
0
#193★★★★☆2013/12/18
すぴか
0
シリーズ第六弾。今までで一番人情味が強かった気がする。竹蔵とおさとの未来が明るいといいな。/大天狗の使者を名乗る大男が喜捨を求め、断ると災いがあるという。相撲界と藩の争いに巻き込まれていく。(初版:2006.10.18)2012/04/26