内容説明
おあきは、浅草御門の近くで、顔見知りの和泉屋の女房・お光が駕篭ごとさらわれ、それを追いかけようとした岡っ引きも下手人の一人に、刺殺されるのを目撃してしまう。おあきは雪が降りしきる中、身重の体でありながら、駕篭を追うが、実はこのかどわかしは、お光の旦那・市之助がからんでいたのだった…。おあきとお光の運命は!?苛酷な運命の中で「鬼心」を宿してしまった男たちの悲哀と、家族の強い絆を描く、南町同心早瀬惣十郎捕物控、大好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
昭和26年、東京都生まれ。國学院大学文学部卒業。中学校教員のかたわら、小説を執筆。平成2年、「夜の道行」で、第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を中心に次々と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
46
誘拐事件。一種の入婿の悲哀話だけれど、すこし人が死にすぎたかも。2021/07/02
定年おやじ
3
シリーズ3巻目、今回は誘拐のお話でした。ちょっと人が殺され過ぎましたが、事件解決でめでたしでした。シリーズはもう少し出ているようですが図書館にはなし、ここでおしまいです。2017/08/15
山内正
2
孫七が 案ずるねえ女の一人ぐれえ と 神田豊島町に帰るのに雪が 身重のおあきは立ち止まると駕籠から身重のようだねーと女将さんが 行き過ぎたあと浪人等に襲われ攫われる おあきは思わず追いかけるが 男等に捕まる 大店の女将を強請りの種に主に掛け合う中男等の思惑と大店の思惑が 段々ずれてゆく 同心惣十郎が追い詰める2018/05/02
つめ
1
なかなか推当と捜索が進まなかったのに、終盤からどんどん話が進む。影沼も為蔵も変な奴すぎ。孫七が当たり前の悪党。2019/12/11
kikimimi01
0
☆3.5 2019/12/30