光文社新書<br> 怪文書

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光文社新書
怪文書

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334031091
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0295

内容説明

「怪文書」―それは、力を持たぬビジネスマンが、トップを撃ち落とすための唯一無二の手段。しかし、“殺傷能力”があまりにも強すぎるため、ときに会社ごと滅ぼしてしまうなど、思わぬ結果を招くこともある。本書は、「イトマン事件」、「クレスベール証券事件」など、この一〇年に起きた経済事件を中心に、元「週刊文春」記者が、怪文書爆弾が炸裂した現場を歩いた記録である。

目次

1章 怪文書とは何か
2章 堕ちた首領―そごう怪文書
3章 闇に消えた三〇〇〇億円―イトマン怪文書
4章 政界と怪文書
5章 政治家とヤクザをつなぐタニマチ―東京佐川怪文書
6章 経団連会長の夢破れ―「防衛庁巨額水増し請求」怪文書
7章 バブルの波に乗り遅れ―拓銀怪文書
8章 元大蔵キャリアの錬金術―ヤクルト怪文書
9章 怪文書とブラックジャーナリズム
10章 切れぬ腐れ縁―クボタ怪文書
一兆円を操った“IQ84”―東洋信金事件怪文書
なぜ社員ばかりが厚遇されるのか―第一火災怪文書
「臭いものにはフタ」体質―T海上火災怪文書

著者等紹介

六角弘[ロッカクヒロシ]
1936年生まれ。夕刊紙記者を経て、「週刊文春」記者に。企業犯罪などを中心に取材活動を展開する。’95年10月から、収集した怪文書を公開する「六角文庫」を開設。’98年4月から、ジャーナリスト志望者向けの寺子屋「六角マスコミ塾」を主宰する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

63
怪文書もさることながら時代背景が面白い。この時代の産業絡みの怪文書からは古き良き時代みたいなものを感じ、送る側も送られる側もバイタリティー溢れている。2018/10/03

HANA

62
様々な事件の背後で配られる怪文章の数々。真偽不明のその内容は内部告発でもあり、事件の仇花でもあり…。怪文章をテーマにした新書であるが、基本的に怪文章について触れられるのは一部であり、全体的に経済事件や疑獄の紹介といった趣。イトマン事件や佐川事件といった自分も耳にしたことのある事件から企業の不祥事や潰れた事まで、様々な事件が紹介されている。題名と内容がずれているけれども、こういう事件ファイルみたいなの嫌いじゃないので面白く読めたかな。20年前の本だが、現在のネット社会で怪文章がどうなっているかも気になる所。2021/10/15

おいしゃん

32
大企業を揺るがす、歴代怪文書の数々を紹介。会社へのやり場ない怒りがぶつけられたものという点では、先日読んだ「内部告発」とかなり近いものと感じた。2018/10/27

とみやん📖

12
ゴシップの塊のようなタイトルだが、内容もその通りだった。既に鬼籍に入った六角弘氏のことは知らなかったが、元文春記者とのこと。取材の裏側が多々紹介されているが、昭和の末期ともあって政治家や大物記者、フィクサーとの交流も盛んだったようで、バブルの何でもありの雰囲気が伝わってくる。 今から三十年も前のことがメインで、イトマンの怪文書は作成者と名乗り出た國貞さんの本が詳しいし、時代の経過とともに、当時の闇も一部明らかになっている。 金、女、権力争いなど、下世話な内容は興味もそそられるが読後感は虚しく味気ない。2020/08/16

Humbaba

6
怪文書は非力なものでも強い相手にダメージを与えられる武器であるが,それは同時に諸刃の剣でもある.自分の振るった力が強大すぎたために,それが自分の属する組織を完全に潰してしまうという事態も容易に引き起こしうる.デマであることも昔は多かったが,現代は情報の精度が高まりつつある.2010/12/11

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